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冒険ノート  作者: カオリナギ
一章
2/2

理不尽 2P

酷い始まり方です


「前回までのあらすじ 闇の人参男爵にんじんだんしゃくを倒した俺、博己ひろきだったが突如とつじょ現れたなすび伯爵はくしゃくおそわれ意識を失い、そして……」

「いや、何のあらすじ読んでるんですか!?」

「お前がアニメのあらすじ、説明してくれって言ったからだろうが!」


無茶苦茶むちゃくちゃだなこいつは……


目の前の少女の名はむつみ

沖田おきた

それが彼女の名前


小柄こがらな体型に茶髪のポニーテール、整った顔立ちをした美少女だ


そんな彼女……何故僕、諸星達也もろぼしたつやの家にいるかというと……


「話が盛り上がるので家に住まわせてください」


とのことだ

話が盛り上がるのなら仕方ない

僕は読者の飼い犬だ

そう、仕方ないのだ

仕方ない……よな?


「そういうこと言うのやめません?」

「心を読むな」


なんなんだ、こいつは……


「ん? 待てよ? 沖田何で僕の家にいるの?」

「一週間一緒にいる間に何度も説明したでしょう?」

「君と会ったのは昨日だが?」

「失言」


このやろう


「私は貴方のボディーガードに徹すると言ったじゃないですかぁ」

「いらない」

「そうは言ってもマスター。ここ最近不幸な事が多いでしょう?」

「お前の事とかな」

「まぁまぁ」


例えば……

と、沖田は話始めた


「コンドルに買い物袋奪うばわれたり」

「ここ、日本だよ!?」

「暴れ馬に引かれたり」

「今時珍しいな!?」

相撲取すもうとりの集団にもみくちゃにされたり」

「さっきからおかしいだろう!?あり得ない事ばっかり!?」

「でも本当にあったでしょう?」

「やめろ、恥ずかしい」


僕がそう言うと沖田はまたアニメを見始める


「食パン星人日記」


たいして面白くもないだろうに


「取り敢えず買い出し行ってくる。リクエストは?」

「ふりかけ」

「OK」


話は噛み合っていたのだろうか?


そんな訳で、ふりかけその他もろもろを買って帰る


……と


「おいお前、なに見てんだよ?」


不良と目があった

運が悪い……


「見てない」

「嘘つけ、俺の乳首ガン見してただろ」


どんな言いがかりだよ


「とにかく、財布よこしな」

「嫌だ」

「あんだと!?」


「ちょうどいいや、ポチッ」


僕は沖田から渡された緊急ヘルプボタン(ダサッ)を押した


すると……


「お待たせしましたマスター。指示しじを」


沖田が目にも止まらぬスピードでやって来た

手に長い日本刀をにぎりしめ

見るもの全てを凍りつかせる様な


冷たい眼差まなざしを浮かべながら


続く

次回、戦闘開始!

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