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参観日の家族参加型授業で嫁たちが無双する(その10)。

4日連続投稿です。

連続投稿は今日までです。

Aクラス担任のボラードはなんと体長40メートルはありそうなドラゴン、ギガントドラゴン(自称)に変身した。


その大きさだけであらゆる相手を圧倒するだろう。


「まさかドラゴンに変化する魔族が居るなんて」

「レイジくん、少なくとも私が知る限りそんな魔族は居ないぞ」


学園長の言う通りだとしたら、これは一体?


「簡単でぇーす!私のクローンを作る時に様々な細胞も加えたのでぇす!」

「様々な細胞?」

「巨人、リザードマン、ホブゴブリン、魚人それから…」


羅列される種族の名前を聞いて顔色が変わっていくAクラスの生徒たち。


「…の細胞を加えて出来た私のクローンをさらに私自身に取り込んだのでぇす!そうすれば拒否反応も出ませぇん」

「おいっ!それって俺たちのAクラスの生徒の種族と全く同じじゃないか!」

「どういう事だよ?!」

「分からないのですかぁ?あなたたちが授業中に居眠り・・・している間に細胞を採取していたのですよお!」

「「「「なんだって?!」」」」


声を合わせて驚くAクラスの生徒たち。


「授業中にぃ『集中力を上げる作用がある』と言って誘眠効果のあるアロマを焚いていたのを覚えてなぁいのですかあ?」

「授業内容が簡単だから眠くなると思っていたのに!」

「私もよ!」

「寝ている俺たちの細胞を勝手に採取しただと?!」


Aクラスの生徒たちは激昂するがボラードは全く取り合わない。


「この翼はヴァンパイア、鱗はリザードマン、角はオーガ、巨体は巨人族、その他色々な種族の特徴を合わせてドラゴンの体になるように調整をしたのでぇす!」

「自分の生徒たちの細胞を勝手に採取して己の欲望の為に使うとは許しません!」


学園長はそう叫ぶと瞳が紅く染まり、右手に紅蓮の炎のようなオーラを纏ってドラゴンに殴りかかった。


いくら巨大なドラゴンといえども真祖のヴァンパイアによる怒りの攻撃であれば打ちのめされるだろうとみんなは思っていたが、ボラードはかわすどころか胸で受け止めようとしている。


ばくん


「こんな所に口が?!わああああっ!」


なんと胸が開いて大きな口になり、学園長を飲み込んでしまう。


「ひゃーっはっはっはあ!私の体ぁは見た目はドラゴンでも自在に変化させられるのでえす!」


つまり先程戦ったセヴィスというキメラと同じということか?いや、自在に変化させられるならもっと手強いということだ。


「取り込んだ相手と同化して能力を奪ったりできるかもしれないわ。はい、無謀な学園長はここで休んでいてくださいね」

「マリア姉さん?!学園長を助けてくれてたのか!」


いつの間に学園長を回収したんだ?

今度は流石に速すぎて見えなかったぞ。


「ええ、嫌な予感がしていたから何時でも飛び出せるようにしていたのよ」

「さすがマリア姉さん!」

「ふふっ、もっと褒めて欲しいけど、とりあえずあいつを何とかしないと駄目ね」


ちなみに学園長は飲み込まれる寸前に超音速で助け出されたショックで気を失っているのでクラス対抗戦の救護班を呼んで保健室に運んでもらう。


「おのれえええっ!魔族最強と言われる学園長のぉ能力を奪える所だったのにぃ!それならばぁお前たちの能力をもらぁうぞお!」


そう言うやマリア姉さん目掛けて頭から突っ込んでくるボラード。


「こいつ相手なら全力を出せるな」


俺はマリア姉さんの前に立ちボラードを睨みつけると、その頭を全力で殴りつけた。


「甘あぃわっ!」


命中寸前で頭が二つに割れて大きな口となり俺を一口で食べてしまう。


「このままぁ消化して取り込んでやりますう!」

「レイジ?!」

「レイジどのっ!」


外から嫁さんたちの悲鳴が聞こえる。


マリア姉さんは俺がわざと食われることに気づいていたから今頃は嫁さんたちをなだめている頃だろうが、これ以上心配させる気は無い。


俺を大量の歯と消化液とですり潰そうとしてくるつもりらしいが、すでに俺の体はボラードの肉の中・・・だ。


「うおおおおおおっ!」


俺はボラードの肉の中をクロールで泳ぐかのように両手で掻いて引き裂き、どんどん進んでいく!


「なんですとぉ?!私の体の中を掘り進んで来るだとお?!」

「おらあっ!(ぼこっ)みんなっ!俺は大丈夫だぞ!」

「おおっ!」

「あなた頑張って!」

「旦那様!プロテクションを掛けますわ!」


ボラードの体から頭を出して嫁たちに手を振るとフィーネが魔法を掛けてくれるので再び両手で肉を引き裂きながら掘り進んでいく。


「このまま全身を引き裂いてやるからな!」

「させませんよお!なっ、掘る速さに変形が追いつかないだとぉ?!こうなったら、こう!ですう!」


ブチッ


これ以上体を引き裂かれては不味いと思ったのか自らの体を切断して俺から逃れるボラード。


そして切断された部分が力なく横たわり、その中から俺は飛び出す。


「この大きさでぇみんな潰して取り込んでやろうと思いましたがあ、作戦変更でぇす!」


急速にボラードの体が縮んでいき、角と翼を生やした魔人の姿になる。


「これこそが無敵の魔竜人モードでぇす!くらいなさあい!」


と俺に殴りかかってきたのでそれを右手で受け止める、が…


どごっ!


「うわっ?!」


受け止めきれずに吹き飛ばされ膝をつくようにして着地する俺。



まさかこれほどのパワーとは!


「ただ小さくなったのではありぃませーん!その分パワーもスピードもアップしたのでえす!」


どういう仕組みが分からないけど圧縮された分強くなったってことか。


地面がほとんど凹んでないところを見ても体重は200キロ無いだろう。


軽くなった分エネルギーが増したってことかな?


「はっはっはぁ!蹂躙してやりまあすよ!」

「そうはいきませんわ」


いつの間にか弓を構えていたフィーネは一瞬で5本もの矢を射掛ける。


「そんなものぉ、効きませんよお!」


パパパッと全ての矢を右手で掴んでしまうボラード。


「それにタダの矢なんかでは刺さってもぉダメージなんてありませえん!この体は痛みを感じませんからねぇ!」

「それがただの矢じゃないとしたらどうかしら?」

「なぁにい?」

「自分が強いと自惚れているから避けずに受け止めたりするのですわ。ほら、ご覧なさい。全てを喰らう・・・・・・『ウロボロスの矢』があなたの体を食べようとしていますわ」


すると矢はウネウネと動き出してボラードの手に突き刺さり、体の中に潜り込んでいく。


「ウロボロスの矢とはなんの事だ?ひいぃっ!まさかぁ俺の体を喰うつもりかあ!」


慌てて矢を抜こうとするが、矢はあっさりと折れて体に入っていった部分は抜き取ることが出来ない。


「頭ぁっ!頭に来る前にいっ!」


自らの右腕を左手で切断するが、右腕の切断面から今度は左手に潜り込んでいくウロボロスの矢。


「ひいっ!ひいいっ!何でこんな恐ろしい矢があるんですかあ?!」

「ほら、もうあなたの頭にたどり着いたわ」

「やめてええええっ!私の脳が喰われるうううっ!」













「いくら肉体的に強くても精神的に脆いのではダメですわね」

「フィーネ、一体何をしたんだ?ボラードが急に右腕を自分で切り落としたり暴れたりしていたが?」

「旦那様、これは幻覚魔法・・・・ですわ。私の矢が体に潜り込んで食い破られる幻覚を見せられて気絶したのですわ」


凄いなフィーネは。さすがエルフの姫だ。


「で、コイツはどうするのじゃ?縛っておいても縄を引きちぎるなり体を変形させて逃れるなりするのじゃろう?」


久遠の言う通り、気絶から覚めたらまた暴れるに違いない。


「やはり後顧の憂いを断つべきでしょう」


そう言って青龍刀をボラードの頭に突きつけるこう


さっきから弓とか刀とか持ってきているように見えなかったけど、みんなどこから出しているんだろうか?


「待ってくれ!そんな姿でもこの学園の教師!正しく裁くから殺さないでやってくれ!」

「そうだ!若い君たちが手を汚す必要は無い!」


次々にそう言ってボラードの命乞いをしてくる先生たち。


「でも、どうやって拘束するつもりですか?」

「うっ」


俺の質問に口ごもる先生たち。


「それなら我に任せるがよい」


そう言って進み出てきたのは白虎神のブラン。


その手には黄色と黒の縞になっているロープの束が握られている。


「それはいわゆる『虎ロープ』じゃな?しかしそこから凄い神気を感じるのじゃが?」

「久遠ならわかるであろう。神気を込めた紐で何をするかを」

「なるほど、『封印』じゃな?」

「そうだ」


ブランは虎ロープでボラードをグルグル巻いていくが、不慣れなためか上手く巻けない。


「手伝おうか?」

「レイジよ、すまぬな」

「レイジ様、それなら私にお任せ下さい」


こくが虎ロープを手に取ると、あっという間にボラードを縛り上げてしまう。

M体質の黒は下着の代わりに荒縄で体を縛っているんだよな。いや、直接見た事はないけど、寝巻きの表面に縄目が浮かんでいるから…。


「黒さん!学生たちの前で亀甲縛り・・・・なんてハレンチな結び方するなんていけませんわ!」

「フィーネさんこそ、どうしてこの縛り方の名前を知っているのです?」

「はっ?!」


見る間に真っ赤になったフィーネはコソコソと久遠たちの後ろに隠れる。


「これで仕上げだ」


バシッと御札を胸元に貼って封印が完了したようだ。


「これで自分の能力を使うことは出来なくなる」

「ありがとうございます!早速学園長に報告してきます!」


ブランの言葉に安堵した先生たちはようやく笑顔を取り戻したようだ。


色んなことがあったけど、どうやらこれで大団円かな。

お読み下さりありがとうございました!

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