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クラスの美少女たちを嫁だと宣言します!

お待たせしましたですっ!


2021/02/15追記。

しもべしもぺに変更しました。

この後!改めて嫁になる話が被っていましたので。

俺の真剣な表情から、夕菜も瑠璃も大切な話をするのだということを察してくれているみたいだ。


「朝霧夕菜さん、本田瑠璃さん」

「はい」

「はい」

「実は二人とも俺の嫁なんだ」

「え?」

「ええっ?!」


夕菜は絶句し、瑠璃は大声で驚く。


「お互い相手の事を考えて隠そうとしてくれていたけど、二人とも俺の嫁だから隠す必要は無いんだ」

「本当なの?瑠璃も旦那様のお嫁さんなの?」

「あなた、夕菜もお嫁さんって本当?」

「本当だ」


顔を見合わせる夕菜と瑠璃。


俺はここで謝るつもりも許しを請うつもりもない。

きちんと真実を告げる。


100人全員を幸せにすると決めたのだから。


「それに俺には高校の間に100人の嫁ができる予定なんだ」

「それは」

「知ってるわよ」


「え?」


今度は俺が驚く番だった。


「私が旦那様のお嫁さんになったと言われた時点で、100人のうちの1人と言われてるもの」

「だけど、たった100人しか・・・・・・・・・あなたの嫁になれないんだから」


「瑠璃が選ばれてないかと思って言いだせなかったの!」

「夕菜が選ばれてなかったらどうしようかと思ったの!」


「瑠璃!良かったね!」

「うん!これからずっと一緒に居られるね!」


抱き合う二人。


えっと、どういうこと?


2人とも嫁とか、100人の嫁とか、全然気にしてないってこと?


「でも私たちって幸運ね!宝くじ以上だわ!」

「よねー。親友二人とも愛してもらえるなんて!」


とりあえず良かったみたいだな。


「じゃあ、これから二人とも、よろしく」

「「はい、旦那様あなた!!」」




「ところで、俺の嫁になるって話は誰から聞いたの?」

「入学式の前の晩に、稲荷神社の神様が夢枕に立って教えてくれたわ」

「私もそうよ」


夢枕通信って便利なんだな。


「ねえ、私たち以外のお嫁さんって誰なの?」

「この学校に居るの?」

「この学校にも何人かいるみたいだけど、『夫婦の確認』をしたのはまだ君たちだけだよ」

「そうなのね」

「この学校以外では?」


教えたら腰抜かさないかな?


「稲荷神社の祭神と王女様とトップアイドル」

「やっぱりそういう人たちが集まるのよね」

「だから100人のうちに選ばれるなんて、すごく奇跡的なことよね」


えっ?そういう考え方なの?


「ちなみにトップアイドルはBWAの駒井坂かなみさん」

「きゃあ!」

「すごいっ!」


そこは驚くんかいっ!


「王女様はエルフだし」

「エルフ?!」

「実在したの?!」


二人とも目が輝いているんだが。


「祭神は」

永遠とわ様よね?!」

「すごいプロポーションいいのよね!あこがれちゃう!」


いや、久遠はほとんど幼児体型だぞ。

永遠とわ


「もしかして、永遠様って先代の祭神のこと?」

「えっ?もしかして祭神様って二人居るの?」

「お嫁さんは別の人なの?」

「久遠っていうんだけど、俺と同い年らしいぞ」

「もしかしたら娘なのかな?」

「ねえねえ、一度みんなで集まってみない?」


そうだな、この二人はとりあえず家に来てもらおう。


「ねえ、夕菜!私いいこと思いついたの!新しい部活作らない?」

「部活?」

「『嫁部』よ!レイジさんのお嫁さんが集まって情報交換したり、一緒に料理の研究とかするの!」

「いいわね、それ!」


何だか盛り上がり始めたぞ。


「そろそろ2限目が始まるから戻らないと」

「あっ、そうね」

「ねえ、あなた。腕組んで行ってもいい?」

「あっ、瑠璃ずるい!」


俺の両側で腕を取って胸を押し付けてくる二人。


二人とも結構立派なモノを持っているので腕が幸福に包まれている状態だ。


でもこのまま生徒会室を出たら大変なことになるのでは?


「気にしなくていいわ」


ばあんっ!


生徒会室の掃除用具入れが開いて、中からスマホを構えたマリア姉さんが出てくる。


「また録画してたの?!」

「えっ?生徒会長がお姉さんなの?」

「すごい、近くで見るとものすごい美人…」


瑠璃がマリア姉さんに見とれているけど、そんなにゆっくりもしていられない。


「堂々と出て行けばいいのよ。生徒会室に居たのは姉である私に『嫁』を紹介するためと言えばいいわ」


そんなストレートに?!


「久遠ちゃんに言われたでしょう?レイジくんが100人のお嫁さんをもらうことは『自然の摂理』だって」


確かにそうだ。


それなら、誰も俺たちの関係を咎めたりはできないはずだ。


「嫉妬はされるかもしれないけど、結婚している人の奥さんに惚れる方が悪いんだから問題ないわよ!」


マリア姉さんにそう言われると、何だか自身が湧いてきた。


「いこうか、夕菜、瑠璃」

「はい、旦那様!」

「はい、あなた!」


俺は二人を両脇に侍らせて教室に戻っていく。


もちろんそれを見ていた全員が絶句し、男子生徒の多くは血の涙を流していた。


「な、何だあれ?」

「もしかして、二人とも付き合ってるのか?」

「許せん!そんなこと認められるか!」


「二人とも俺の『嫁』ですが何か?」


「…あいつの嫁なら仕方ないか」

「孤狼の嫁になったら手を出せないよな」

「くそっ、もっと早くに告白しておくんだった!」


『嫁』と宣言しただけでみんな納得してあきらめてしまった。


すごいな、久遠の神の奇跡って。



2限目の授業は担任であり(一応)嫁の神谷晶先生だった。



授業が終わると、俺はまたしても生徒指導室に呼び出された。



今度は最初から懺悔室の『同じ場所』に二人で入った。


「綿山くん」

「はい」

「朝霧さんと本田さんの二人を嫁だって宣言したそうね」

「はい」

「本当なら私も宣言してほしい所だけど、私たちは教師と生徒でしもべと神の関係よ」


僕と神って何?


「私にとってあがめる神はレイジ様、あなただけなの」


何だよそれっ?!


「だから学校では教師と生徒として接するわ。そして二人きりになった時に私は神であるあなたの僕として、はあ、はあ」


あっ


「あなたに、ご奉仕を、はあ、はあ、させていただくわ」


ぐいっ


この俺が押し倒されただと?!


そして先生は俺の靴下を脱がすと、その足にオイルを塗り始めた。


「神のおみ足に香油を塗ることができるなんて…ああっ、最高だわ!」


聖書にそんな話があったような気がするけど、詳しくないからまあいいや。


それより、足に油を塗られるくらいならまあいいかな?

てっきりそのまま危ないことをされるのかと思ったからな。


「うふふ、にゅーるにゅるー」


まるで恋人つなぎのように俺の足の指に自分の手の指を絡めてオイルを塗ってくれる先生。


な、何だかすごくドキドキしてきたんだけど。


「レイジ様、私をあなたさまのしもべと認めてくださいませ」

「わかった。これからよろしく、晶」

「ああっ、レイジ様に私のお名前をっ!」


名前を呼ばれたことで体を痙攣させてピクピクとしている先生。


普通にしていれば美人シスターなのに、すごく残念な人だな。


俺はとりあえず先生を放置してクラスに戻ることにした。




「旦那様、何だか良い匂いがしますけど?」

「本当ね!この匂い好きだわ!」

「ちょっと香油を塗ってもらったんだ」

「え?さっき神谷先生に呼び出されたのよね?」

「まさか先生に?」


俺は慌ててRINEで会話する。


『嫁部グループRINE』…いつのまにこんなものが…。


レイジ『実は神谷先生も嫁なんだ』

夕菜『そうでしたか』

瑠璃『それで香油をどこに塗ってもらったの?』

レイジ『足に塗られた。何でも、俺を神様扱いしてくれるらしい』

瑠璃『足かあ。もっとエロいところかと期待したのに』


振り向くと瑠璃がニヤニヤしていた。

こいつ、結構スケベなんだな。


レイジ『とりあえず先生が嫁と言うのはみんなには内緒にしてほしいらしい』

夕菜『それなら先生を嫁部の顧問にしてもらいましょう』

瑠璃『いいわね、それ!』


いいのかなあ?


でも、あの変態的な言動を教えるわけにはいかないし…。


授業とかホームルームでは真面目な先生だから、まあ大丈夫かな。




3限目は日本史の授業。


俺は歴史の授業が大好きで、歴史小説とかもよく読む。


特に三国志とか戦国時代のものはフィクションも含めてよく読んだものだ。


「最初の授業は、みんなの好きな歴史の人物を教えてもらうわね。日本人じゃなくてもいいわよ」


おおっ、いきなり歴史を学ぶんじゃなくて、歴史上の人物を上げさせるのか。

日本史の氷室吹雪先生って名前は冷たそうだけど、中々熱のある授業をするんだな。


「私は徳川家康が好きです」

「彼のどんなところが好きかしら?」

「その忍耐力が素晴らしいと思います」


「俺は諸葛亮孔明が好きです」

「彼のやり遂げたことで一番の成功は何かしら?」

「やはり死んでからも司馬懿仲達を恐れさせ退却たことでしょう」


そういう質問もするのか。

俺は何を聞かれるかな…ものすごくマイナーな人を言っても大丈夫かな?


「私は…です」

「彼女はどうして…をやり遂げたのかしら?」

「やはり…が…で…」




さあ、俺の番だな。


「俺は赤羽あかばね幻斎げんさいが好きです」


ざわっ


「誰だそれ?」

「聞いたこと無いぞ」

「この地方の忍者の頭領ね」


さすが先生、知っていてくれたんだ。


「あなたたちも地元の有名人は覚えておくべきよ。芸能人だけじゃなくて、こういう歴史的な偉人もね」


こういう人も偉人になるのかな?


「それで、その人・・・のどういう所が好きですか?」


彼ではなく『その人』と聞いてくるあたりわかってるなあ。


実はこの赤羽あかばね幻斎げんさいって人は男性でも女性でもないんだ。


厳密に言うと、上忍全てがそう名乗っていたらしい。


「小さな忍者の里を守るために死力を尽くし、最後に全滅したと見せかけるために館を爆破し、見事に仲間たちを逃がしたところです」


上忍のうちひとりだけが館に仕掛けた爆弾に火をつけるために犠牲になったそうだけど、それが男性か女性かなんて文献は残っていなかった。


『女性よ』


へ?


『最期に残った赤羽あかばね幻斎げんさいは女性。それも15歳の女の子』


同い年かよ!

って俺、誰と会話してるんだ?


誰か頭の中に話しかけてきてる?


『あなたなら彼女を迎えに行けるわ』


え?


『お願い、時の輪に捕らえられた彼女を、アヤメを救ってあげて』



そして俺はいきなり過去へと飛ばされたのだった。

お読みいただきありがとうございました!

ブックマークとかとかよろしくお願いいたします(^-^)

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