プロローグ 知らない人の一時の気分で、僕は死んだんだみたい
この小説は、私、妄想作家が書いておりますメインの小説が、きちんと投稿できるまでの合間に投稿する予定なので。
各話数の文字数が少なくなると思います。
気軽に読んで頂けるように頑張りますので、ご意見など御座いましたら是非お知らせ下さい!!
また、コメントを頂ければ、作者のテンションも上がってやる気が上がりますので、甘やかして下さい(ウソですwでもこちらもお持ちしてます)
とある一室で、いい年をした男が2人。昼間っから大画面のテレビに向かって罵声を浴びせ、自分が作ったキャラクターを必死に操作していた。
「ざけんな!
何で初心者用のエリアで、レベル60以上のモンスターが出て来るんだよ!」
「そうじゃ、そうじゃ!町中ではNPCにまでアイテムや現金を取られ、挙句PKまでされかかるしどうなって居るんじゃ?!」
最初に喚いていた若い男(と言っても30代)がレベル1~10までの初心者用の狩りエリアで、もう1人の老人(70代)と一緒にパーティープレイをしていた。
2人が一緒にプレイしていたゲームのタイトルは、VRMMORPGソフト『クリスタルオンライン2』になる。
前作、『クリスタルオンライン』は、異常なまでの自由度で、ストーリーに沿ったゲームプレイも出来る。
性別以外は、種族や職業等が自由に選択でき魔物としても遊ぶことが出来る。
また、一村人や街人の1人として異世界(ゲームの中)ライフを送る事も出来る。
中には一国の主、国王としてプレイしてたりする。
勿論、普通の生活を送るからには異性・異種族との結婚や子供(この子供はNPC)も作る事も出来る。
更には年齢制限がありそれぞれの年齢で、同じソフトでも出来る事が変わってくる。
成人制限が解除されていると、18禁な行為等も出来てしまう。
未成年対策で、そう言った方面の制限の解除はヘルメット型のインターフェイスコントローラーが自動的に個人情報を読み取り解除できなくしている。
キャラクターだけではなく、ゲーム内のモンスター等の生き物も時間経過で年を取っていく。
年を取るだけでなく、その個体の居る環境によって。個体数が増えたり減ったりし、今よりもレベルが上がったり居場所すら変える事がある。
そんなゲームが、最新作として新たに出た。
前作をプレイした人間ならこのゲームを楽しみにしない訳が無かった。
しかし、発売されたゲームの中身は酷いモノになっていた。
先程2人が話した通りで、自由度は更に高くなった。それに増して、良識の無いプレイヤーが更に増えてしまったのだ。
それに加え、ゲームバランスも大幅に悪い方向に崩れてしまったのだ。
そんなゲームになってしまっているとは知らずにこの2人は発売と同時に買ってしまったのだ。
「だあー!!
やってられっかこんなクソゲー!!」
若い男がとうとう我慢できずに頭に被っていたヘルメット型のコントローラーを窓に投げ出す。
「あぁそうとも!」
老人が合わせてそのゲームが入っていた本体を同じ方向に投げた。
投げられたそれらは、勢い良く飛んで行った。
それを暫く2人は見送っていると、ふと同時に冷静になっって向かい合った。
「「あ!やばい!」」
2人は冷や汗を流しながら投げてしまった物を見送った方向に視線を戻した。
「よっしゃー!!
漸く買えたぞ!学校も終わったし、今からゲーム三昧だ!!」
学校が終わって直ぐに、待ちに待った最新作のゲームを買えた俺は意気揚々と店を出た。
店を出た瞬間、「空から何か降って来るぞ!」っと聞こえてきた声に反応して空を見上げた。
「え?」
見上げた空には、空から降ってくる隕石?の様な物が有った。
ただそれはあり得なかった。
「なんでゲーム機?」
降ってきたのはゲーム機だったからだ。
そして降ってきたのがゲーム機と認識した瞬間、僕は意識を失った。
意識がハッキリすると、知らない天井が目の前にあった。
どうやら僕は寝ていたらしい。
「ここは・・・」
起き上がりながら1人呟くと、急に返事が来た。
「「申し訳御座いませんんん!!」」
「はい?」
僕の呟きに返事を返したと思われる声の方向を見ると、そこには2人、土下座の姿勢をしている男の人たちが居た。
思わず聞き返すと、更に酷い答えが返ってきた。
「「私たちの所為で君を死なせてしまいました!!!」」
この答えは最悪で、現実味の無い言葉だった。