とある星空が綺麗な日のこと
私は背中に生えている翼を広げ、あの子が待つ家を目指す。あの子はお土産の栗を喜んでくれるだろうか?それにしても今日の星空は何時もより綺麗だ。あの子と出逢った日も、星空が綺麗だったな──
あの子と私は人の出入りが殆どない、森の大木の側で出逢った。あの子は自身の容姿で全てを失っていた。村を襲われ、一人でこの森に命からがらやってきた私は、あの子と自分を重ね合わせ、あの子と共に生きたいと思った。幸いな事に、あの子は私に翼があることを恐れなかった。
あの子に私と一緒に来ないかと問いかけると、小さく微笑み一緒に行くと言ってくれた。
あの子は私を慕い、今の村では一緒に暮らしている。最初こそ戸惑いはしていたものの、段々笑顔を見せる回数が増えていった。
──さて、そろそろ家につく頃だな。それにしても栗拾いすぎたかな。二人で食べるには多いし、ご近所にお裾分けしよう。…まだ星空を見上げていたいが、早く帰らないとあの子が心配してしまうな。
end
今回の三題噺では、まだネットには投稿してませんが現在書いてる途中の子達(と言ってもしっかり出てるのは一人だけですが)を使いました。
そちらも書き終わったらここに投稿する予定なので
、良かったら読んでくださいな(*´∇`*)
それでは、閲覧ありがとうございました(*^¬^*)