第11章 夏祭りへの誘い ~腰痛体操教室と女性たちの熱気~
そんなこんなで始まった腰痛体操教室。
初回が終わってからも、村の女性たちの熱気が止まらなかった。
ありがたい事に翌週の予約は即定員オーバー。
「タケルさん、人気が出すぎて……週3回に増やせませんか?
月・水・金で固定すれば、みんな参加しやすくなりますよ。」
と凛さんが困った顔で相談してきた。
俺は少し迷ったが、
「双子たちの学校生活が安定してきたし、いいよ。やってみるか。
村の人達との交流も、大切な事だろう。」と答えた。
こうして、腰痛体操教室は週3回実施に変更された。
次に開催された月曜の教室は、すでにリピーターが続出。
若い子は減ったが、熟女層がさらに増えて、毎回30名近くが集まるようになった。
俺は相変わらずのウエアで登場するが、女性たちの視線は初回よりさらに熱い。
トレーニングウェアに対して、過度な期待は持たないでいただきたいが・・・。
「タケルさん、今日もよろしくお願いします♡」
「腰が楽になったから、今日もサポートさせてくださいね」
最前線に座る常連のおばちゃんたちの圧が凄い。
気にしないふりをして腰痛体操を始める。
腰痛体操はいつも通り。
「座って腰をゆっくり回しましょう」
「胸を開いて、背中を押してもらいます」
「パートナーストレッチで足を絡めて倒れ込みます」
サポート役は当然のように熟女たちが名乗り出て、俺の背中や腰に手を当ててくる。
柔らかい胸が当たる感触、
甘いシャンプーの匂い、
無防備に足を開く姿勢……
俺は毎回、平静を装いながらも内心でドキドキしていた。
(……この人たち、無自覚すぎるだろ……
でも、めちゃくちゃ興奮する……)
教室が終わった後、いつものように女性たちが俺を取り囲んだ。
「タケルさん、来週もよろしくね♡」
「腰が本当に楽になったわ。ありがとう」
そんな時、 1人の女性が話しかけてきた。
「タケルさん、夏祭りには来てくれますよね?」
彼女は当然のように前提で話を進めてくる。
他の熟女たちも
「今年は男の子奉納パレードで双子くんたちも参加してくれるんでしょ?」
「浴衣姿、見せてほしいわ♡」と次々に声をかけてきた。
俺は少し驚いて、
「夏祭りですか?」と聞き返した。
以前の明日香村にはなかったイベントだ。
こっちの村に来てまだ日が浅いし、
村の男性ともほとんど話していないので、
夏祭りの詳細はほとんど知らなかった。
女性たちは笑顔で説明を始めた。
前回ママさんバレーをしていると聞いた熟女が、
「毎年恒例の『子宝豊穣祭』よ。
女性たちは浴衣で、男性たちはハッピ姿で参加するの。
小さな山車を引く奉納パレードがメインで、男の子たちが和太鼓や鼓笛を演奏するの。
小学校でも練習を始めているのじゃないかしら?
今年はヤマトくんたちも参加してくれると嬉しいわ」と話してくれた。
トレーニングウェアの胸元が緩い熟女が、
「境内で子宝祈願の射的・輪投げもあって、
当たったら祈願してもらえるのよ。」と目を輝かせる。
みんなが
「浴衣姿、見てほしい」「子供たちにハッピ着せてあげるから!」
と口々に誘ってくる。
俺は「へえ……そんなお祭りがあるんだ」と聞きながら、
内心で(女性たちが浴衣で……こっちの世界だと胸元が開いてるやつとか……?)
と少し想像してしまった。
でも、まだ村の情報が少ないので、
「双子たちと一緒に考えます」
と曖昧に答えた。
教室が終わった後、俺は学校へ迎えに行った。
教室から帰る道中、俺はまだ胸の鼓動が収まらなかった。
熟女たちのボディタッチ、甘い匂い、無防備な姿勢……
どれもが頭にこびりついて離れない。
腰痛体操教室が終わるといつもこれだ。
(こっちの世界の女性たちは、レベルが高いんだよな。
そろそろ発散する方法を考える必要性があるなあ。)
そんなことを考えて学校へ向かうと、
校門にはすでにシュータくんの母さんの夏子さんがいつもの穏やかな笑顔で立っていた。
彼女は俺に気づくと、優しく微笑んで頭を下げた。
「タケルさん、こんにちは。
腰痛体操教室、お疲れ様でした。
村の女性たちから聞きましたよ。
人気が出てるそうですね」
俺は軽く会釈を返し、
「ありがとうございます。
みんな熱心で助かってます」と答えた。
夏子さんは少し照れくさそうに、
「夏祭りには来てくれますよね?」と聞いて来たので、
ちょうどよい機会だから情報を仕入れる事にした。
「夏祭りですか?参加する方法で考えていますが、よく知らないのです。」
と俺が答えると驚いた表情を一瞬見せた後、穏やかに微笑んだ。
そして夏子さんは穏やかに説明を始めた。
「ええ、毎年恒例の『子宝豊穣祭』です。
女性たちは浴衣で、男性たちはハッピ姿で参加します。
子どもたちの男の子たちが小さな山車を引く奉納パレードがメインで、
今年はヤマトくんたちも参加してくれると嬉しいわ」
彼女はさらに続けた。
「山車の上では男の子たちが和太鼓や鼓笛を演奏します。
村の女の子たちが山車を引っ張ってくれるんですよ。
子どもたちが楽しめるし、みんなで祈りを捧げるお祭りです」
俺は「へえ……そんなお祭りがあるんだ」と聞きながら、
(女性たちが浴衣で……しかも双子たちが山車に乗るって……もとの世界と正反対だな。)
と少し想像してしまった。
そこに、ヤマト、ムサシ、シュータくんの3人が一緒に走ってきた。
ムサシはランドセルを背負ったまま飛びついてきて、
「パパ!今日和太鼓の練習したんだよ!」と楽しそうに笑顔をで言った
「和太鼓?どういうことだ?」と、ムサシの頭をなでながら聞いた。
「夏祭りの男の子奉納パレードで、
俺たち山車の上に乗って和太鼓叩くんだって!
今日、6年生のお姉ちゃんたちが教えてくれたよ!」
ムサシが興奮気味に言った。
ヤマトも頷きながら、
「お祭りの時に6年生のお姉ちゃんたちが引っ張ってくれるんだよ。
みんな『ヤマトくんたちも一緒にやろう』って言ってて、
練習楽しかった!」
シュータくんも笑顔で、
「俺も太鼓叩くの、楽しみ!」
と言った。
俺は3人の頭を撫でながら、
「そうか……みんなで参加するか」と答えた。
胸の奥が温かくなった。
校門を出て少し歩くと、6年生の女の子たちのグループが通り過ぎていった。
彼女たちはお祭りの練習着のような軽い服装で、
「ヤマトくん!ムサシくん!シュータくん!」と手を振ってきた。
双子とシュータくんは屈託なく手を振り返し、
「また練習よろしくね!」と声を揃えて叫んだ。
女の子たちは「男の子かわいい!」と仲間同士で笑いあいながら、
「うん!お祭りで一緒に頑張ろうね!」
と笑顔で返事をして、通り過ぎていった。
俺はそれを見て、
(女の子たちも張り切ってるな……山車を引っ張るって、大変だろうに)
と思った。
夏子さんがそっと近づいてきて、
「6年生の子たちは、みんな張り切ってるんですよ。
山車を引っ張るのは、子どもを作れる準備ができた女の子だけの特権で、
高学年になると半分以上が対象になるんです。
一人前に扱われる第一歩なので、みんな誇らしげなんです」
俺は「へえ……そんな意味があるんだ」と頷いた。
夏子さんは最後に、
「タケルさんもぜひ来てくださいね。
早く村になじんでもらおうと、女衆も張り切っていますわ。」
と笑顔で言った。
俺は「わかりました。
双子たちと一緒に参加します。」
と答えた。
みんなと別れて、家族3人+セキュ女の二人で帰る道のり。
ヤマトが珍しい昆虫を見つけて走りまわったり、
途中にあるお祭りの準備をしている神社に寄り道したり、
この村を散策しながら俺たちはゆっくりかえる。
まだ夏の暑さの感じる日差しの中、柿の木の葉が風に揺れていた。
ヤマトとムサシは歩きながら、
「山車の上に乗ったら、太鼓叩けるかな?」
「6年生のお姉ちゃんたちに引っ張ってもらえるんだよね!」
と興奮を抑えきれずに話していた。
俺は二人の手を握りながら、
「楽しみだな。
みんなで夏祭りに行こう。
パパも何かするらしいから、双子たちも応援してくれよ」
と言った。
ムサシは拳を握って、
「うん!パパがんばれ!」
ヤマトは少し照れくさそうに、
「パパ、みんなに褒められるよ……」
俺は胸が熱くなった。
母親を知らないまま育ったこの子たちが、
村の友達やお姉ちゃんたちに囲まれて、
こんなに楽しそうに未来を語っている。
夏祭りで山車に乗って太鼓を叩く姿を想像すると、
父親として誇らしい気持ちが湧いてきた。
同時に、
(浴衣の女性たち……やばいかもな)
と、少し期待が膨らんでいた。
恵子さんはいつもの穏やかな笑顔で、
「タケルさん、お疲れ様です。
夏祭り、楽しみですね……女性たちが騒ぎそうですね」と恵子さんは苦笑いし、
「男の子奉納パレード……双子くんたちも参加されるんですよね。
男性の安全第一で……でも、夏祭りのハッピ姿、楽しみです……」と遥さんは顔を赤らめていた。
(セキュ女の二人には大変なご迷惑を掛けてしまうかもしれないな)
と思ったが、楽しみにしているヤマトとムサシの様子を見て、
心の中で謝っておいた。
家に着くと、双子たちは疲れた様子もなく、
「パパ、夏祭りで叩く太鼓練習しよう!」
とまだ興奮していた。
俺は二人を抱き上げて、
「よし、今晩から練習だな!」
と言った。
浴衣の女性たち、神輿に乗る俺、山車を引く女の子たち……
想像するだけで、少しドキドキした。
どこかで楽しみにしている自分がいた。




