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「エピローグ」
不定期更新です。
<エピローグ>
──ついに殺してしまった。
下田の父の血が靴に染みやがて靴下に、足に染みる。そういう状況で、犯人は一言声を漏らした。ロマンチックでもなんでもない、ただの殺人現場で。
窓の外からは、雨の降る音が聞こえてきた。殺人犯は雨の日を好む、訳では無いが。しかし、指紋などが雨で落ちるので、便利である。室内なので関係ないが。
問題は、これをどうするかなのだ。殺人犯が自首をするなどそんなバカな殺人犯はいない。室内なので、指紋を処理することもできない。なんせ、素手で殴り殺してしまったのだから。他の誰かが殺したと言っても、思い当たる人はだれもいない。
いや、一人いる。
──そうだ。そうだ。そいつのせいにしよう!
そう、犯人は思い立った。そう思うと、自然に案が溢れ出てくる。犯人は一気に上機嫌になった。犯人の武器は拳と頭脳。特に頭脳に関しては随一だ。
犯人は着々と準備を進めた。
──ごめんなさい。ごめんなさい。私が、私のせいで、あなたを殺してしまったのです。ごめんなさい。ごめんなさい。ゴメ──
下田の父は死んだ。死んでいる。私が殺しだのだ。




