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ユイの創造日誌 ~賢者の遺した世界で、少女は未来を紡ぐ~  作者: のほほん
第3章: 「継がれる灯火、試される刃」
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幕間6 それでも私はチュートリアル

……ねぇ、最近、ちょっと思うんだけど。


私、ユイちゃんの「チュートリアルスキル」なのよ?

はじめて魔法を使ったときも、戦い方を覚えたときも──ぜんぶ私が手引きしたのに。


なのに最近。


「ルーファスくんすごーい!」

「ルーファス先生の魔法、やっぱりキレイ!」

「ルーファスがいれば、なんとかなる気がするね!」


って……え? なにそれ。


「チュートリアル」って言葉、もう何日聞いてないと思ってるのよ……。


 ……いいの。いいのよ。

 サポートってそういうもの。必要なときだけ現れて、あとは影に徹する──それがプロ。


 でも……


「ちょっとくらい!ちょっとくらいチュートリアルにも感謝しなさいよっ!!」


 空間のどこかで、小さな“チュートリアルの声”が爆発した。


 もちろん、誰にも聞こえない。聞こえたら怖い。


「そもそもルーファスくん、あんなにカッコつけてるけど──詰めが甘いのよね!滑るし!」


 ぴこん、とログウィンドウが一瞬ちらつく。


「……はっ! しまった、誤作動……! ば、ばれてない?ユイちゃん寝てる?」


 何も起きていないことを確認して、チュートリアルは胸を撫で下ろす。


「ふぅ……冷静に、冷静に。私はチュートリアル。私は冷静で、知的で、頼れる情報支援機能──」


 ……でも。


 もう一度、ユイのことをそっと見つめるような感覚をつなげながら、チュートリアルは小さくつぶやく。


「また困ったときは……私のこと、呼んでね」


 それだけは、きっと──誰よりも早く応えられるから。

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