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(7)スマートウォッチ

 昭和時代のスパイ映画やハードボイルド漫画では、秘密兵器として「腕時計型通信機」が鉄板だった。


 腕時計の竜頭(リューズ)を伸ばすとアンテナに早変わり、電話として機能する――という便利グッズ。


 ひょっとしたら当時から実用化はされていたのかもしれないが、一般的にはフィクションの中でしかお目に掛かれないものだった。


 ところが。


 令和の現在では、普通に存在する。


 ――スマートウォッチ。


 アンテナなんか立てなくても通話可能、電話に限らず、スマートフォンの機能なら一通り搭載しているうえ、バイタルデータまで蓄積することが出来る。――すごい。


 ……予想外なのは、これ付けてるの、案外、昭和世代――つまり、中年以上が多かったりすること。いや、私の周囲だけかもしれないが。


 健康が気になるお年頃なのだろうか?

 かつての未来世界への憧憬だろうか?


 私自身は、たぶん付けないと思う。


 大きくて鬱陶しいというのが第一の理由だが、一度付けてしまったら、二度と「それがない」生活には戻れないような気がするから。


 スマホ――携帯電話なんか、昭和時代は誰も持っていなかった。


 なのに、一度(ひとたび)持ち始めたら、それを携帯してないことに異常な不安を感じるようになってしまった。外出先でスマホ忘れたことに気付いたときの心細さというか落ち着かない感じというか――もはや強迫観念。


 ……まあ、でも、社畜なんで、社命で「持て」と言われたら従ってしまうかな。


 勤怠管理とか便利だし、改札潜るのも手間なしだし。


「腕時計型麻酔銃」なら、今でも某国民的アニメのマストアイテムである。


 ……そっちのほうなら、欲しいかもしれない。


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