(38)頭痛、再び
第17回で「頭痛」について語ったとき、二十年ほどまえ専門医からの受けた予言を紹介した。イワク、「脳の血管が老化で固くなると、拡がった血管が元に戻りにくくなるから頭痛も長引きます。さらに老化が進むと、今度は血管が拡張しにくくなるから、頭痛は減りますよ」――というもの。
ここ二、三年はまさにこの段階で、年齢的に「脳ミソの血管が硬くなってるのね」という悲しいというか諦めの境地ではあるものの、頭痛とは疎遠だった。
――ところが。
去年あたりからまたもや頭痛に悩まされるようになった。――ああ、無情。
前述の専門医コメントは、「あなたの頭痛は典型的な片頭痛です」という前提があった。でも、今現在対戦中の頭痛はたぶん「緊張型頭痛」。……あーっ、運命の神さまってそういうコトするわけねー。
最初のうちはワケもわからず困惑だらけだった。
頭の表面部分だけが痛い。片頭痛のように「もうダメー!」というわけではないが、地味に不快。社畜業務で多忙だと一時的に忘れていられることはあっても、翌日には復活してたりする。しかも、昨日は右の後頭部だったのに、今日は左の側頭部――みたいに、痛い部位が変わる。片頭痛も三日ほど続くことはあったが、今度の頭痛は今のところ二日以上は続かない。片頭痛が悪化すると「気持ち悪い」を伴うので「ベッドで寝てる」しかなかったが、今度の頭痛の場合は「痛いところを押さえてれば痛みがやわらぐ」ので、必然的に「頭に手を置くポーズ」が増えて周囲から不審がられる。イワユル「怖い頭痛」――つまり、重篤な病気の危険サインとも違う感じ。
こういうことが続くと、昔は不安になるしかなかったけど、ネット社会ではいろんなことが早わかり。AIアシスタントも丁寧に(医学的所見ではないと注釈付けたうえで)いろいろ教えてくれるし。
……というわけで、新たな発症から数か月、今度のは「緊張型頭痛」という結論に至った。
今のところ頻度は低いので(月に数回)、マイルールというものがわからない。片頭痛のときは「緊張が解けたとき」っていう危険領域がわかってたので、精神武装できたんだけどね。「緊張型」という名称のとおり筋肉が緊張――つまり縮こまってる姿勢が続くと出やすいらしいが、私の場合はそこまでの関連性は不明。けど、夕方に出やすいのはたしか。今のところ鎮痛剤(イブプロフェン)が効いているので緊急性は低いが、症状が変遷するようなら二十年ぶりに専門医を受診するのがいいんだろうなあ。
……私にとって「頭痛」は逃れられない運命なんだと改めて実感。




