(3)今ドキの研修
誤字修正しました。
社畜なので、上から命じられれば従うしかない。
「研修に出ろ」というので、参加した。
……驚いた。
昭和原人の意識の中では、研修といったら、どこぞの会議場に集まって、学校のように講師が参加者にレクチャーする……そんなイメージ。
しかし、「密」を避けねばならないご時世のためか。
フルリモート。
テレワークの自宅または会社の会議室から各自ノートPCを繋いで、仮想空間で受講する。
講師のレクチャーだけでなく、グループ討議もweb上の小部屋。
えええっ……!?
研修のグループ討議っていったら、テーブルをくっ付けて島にして、模造紙(いや、地方によっては「B紙」と呼んだほうが通りがよいか)広げて、極太マジックペンでキーキー書いて……そういうのじゃないか!?
グループ討議はブレイクアウトルームで、意見・質問はチャットで、プレゼン資料は画面共有で一斉配信……!
昭和原人、もう付いていけません。
……しかし、研修機関も商売なわけで。
某web会議サービスアプリの使いかたからトラブルシューティングまで、ご丁寧に指導してくださる。
研修テーマ以上に、仮想空間に慣れることに神経摩耗した。
……いや、昭和原人にいまさら研修なんて、たいへんありがたいことなのだが。
でも。
研修とは先行投資なわけで。
会社的には、昭和原人よりも、もっと若手を鍛えたほうがよいのではないか――?