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(12)日傘

(2022/10/15)体裁を整えただけです。

 ――炎天下。


 季節柄、全人口に占める日傘率の割合が多いように思う。


 ……そりゃそうか。


 生命の危機すら感じる暑さである。アスファルトの上で干物(ひもの)が出来上がってたとか、シャレにならない。


 令和真夏は、日傘といえば晴雨兼用。紫外線ブロックを意識した黒系統が主流。


 しかし、昭和の時代は違っていた気がする。


 まず、日傘を差すのは、中年の――いわゆるミセス層。


 白か、淡いパステル系の綿生地に、綿レース仕上げ。ハンドルは、節が際立つ白木製。実用性も考慮はされていたかもしれないが、どちらかといえばおしゃれアイテム。


 当時のことなので、アスファルトで舗装されてない道路も多かったし、エアコンの室外機が大量の排熱を放出するとかもなかったのだろう。……いや、壮大な地球システムの視点に立ってみれば、人間の経済活動とか矮小なものかもしれないが。


 ――暑すぎる日本の夏。


 とにかく日傘は必需品となった。私は毎日持ち歩いている。


 紫外線透過率を考慮すると、やはり黒色。外側は白くても構わないが、内側が白系とか銀色とかあり得ない。せっかく高度からの太陽光を遮断したというのに、地表からの紫外線を吸収できないではないか。


 おしゃれかと問われれば実用性に偏りはあるが、晴雨兼用はやはり便利。


 この時期特有のスコール……いや、熱帯雨林を思わせるようなゲリラ豪雨に遭遇しても心強い。


 ショッピングセンターや地下街で長い傘を持ち歩くのが煩わしいので、ショッピング目的のときは折り畳み日傘を愛用している。


 ――ところが。


 まあ、雨傘でも折り畳みは強風に対する強度が今イチなのであるが、日傘の場合は特に顕著。


 だって、雨と風は同じ方向から飛んでくるが、紫外線と強風は必ずしも同じ向きとは限らないのだ。


 傘を飛ばされないようにすると、紫外線からは無防備になってしまう。なかなかニッチな課題。


 傘といえば、興味深いのは、雨男・雨女のみなさまがたの行動パターン。


 彼らは、必ず鞄に折り畳み傘を忍ばせている。


 しかし、雨の日は、折り畳み傘を忍ばせたうえ、ジャンプ傘を差して歩く。


 大きな傘を持っているのだから、折り畳み傘は家に置いていけば荷物も軽くて済むのに……と、私などは考えてしまう。


 彼らにとっては、折り畳み傘はすでに「お守り」なのかもしれない。


前回から間が空いてしまいました。

ネタ切れというよりは、私はオチを探してしまうタイプなので、オチが見つからないことには満足できないという小心者なのです。


頑張ってオチを探します。


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