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君の笑顔がうれしくて  作者: 武島睦月
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第一話

まず最初に…

メインで書いてる方を放っておいて最近はこちらを書いておりました。

すみません!


短めの話なので短編にしようかとも思いましたが、読みやすさを考え連載にしました。

そのため、作品の総文字数はだいぶ少なめとなっております。


初めての女主人公ものなのでアドバイス等ございましたら教えてください。


「ん…」


さわやかな風が青々とした木の葉を揺らし、柔らかな太陽の光が部屋の中に差す中、小鳥のさえずりで目が覚める。

ゆっくりとまぶたを開けてから起き上がり、カーテンを開け、清々しい風を浴びる。








………なんてそんな爽やかに起きれるはずもなく。


私はいつも通り、バタバタした朝を過ごしていた。

鏡に映ったいつも道理寝ぐせのひどい髪を直すためにシャワーを浴び、制服に着替えてからタオルでガシガシと水分を拭き取りながらドライヤーの温風を至近距離で浴びせて急速乾燥を促すように乾かす。


(確かドライヤーは髪から20センチ離して使うのがいいんだよね~)


頭の中ではのどかにそんなことを考えながらも手は動かし、時間がないと自分に言い聞かせて焦げくさくなってきた髪からドライヤーを離し片づける。

水をバチャバチャと簡単にかけるだけの洗顔をしてからクシなどを使って髪を整え始める。


(昨日切ったとこへんじゃないよね?)


昨日自分でちょっとだけ切ってみた前髪を念入りに整えてから、いろんな表情をしてみて変になってないかを見る。

自然な感じになったと思ったら、いそいで階段を駆け上がり、自分の部屋まで行きかばんの中身を時間割を思い出しながら詰め、学校に行く準備ができたところでリビングまでまた階段を駆け降りる。


日向(ひなた)~階段は静かに降りなさい。朝からうるさいわよ~」

「仕方ないじゃん、起きれなかったの!」


お母さんにおこり気味にそう答えながら、テーブルの上に置いてある今日の朝食を見る。


今日はトーストと目玉焼きとヨーグルトだった。

トーストにバターを塗りながらいつも見ている朝のニュース番組を付ける。


「いただきまー…ってえぇ!?!?もうこんな時間!?!?!?」


髪をセットしている間にいつの間にか時間がたっていたようで、テレビ画面の左上にある時計を見るとなんと家を出る2分前。


ゆっくりご飯食べてたら遅刻っていうバットエンドが待ってるので私は目玉焼きを急いで口に入れてから食パンを手に持って家を出た。


食パンくわえて走ってるJKって最近マンガでも見ないけど、手にトースト持って・・・全速力で走ってる私とかそれと同じくらい珍しいんじゃないかな。


◇◆◇


なんとか間に合った…!


走ったおかげでなんとか私は無事遅刻することなく学校にたどり着いた。

靴を履き替えてから、壁に設置してある大きな鏡に自分の姿を映して再度身だしなみのチェックをする。

どうせ私の身だしなみなんて気にしてる人はいないと思うけど、女子は常にかわいくありたいもの。

それに、好きな人もいるし…。

(前髪切ったこと、気付いてくれるかな?気付いてくれたらいいな)


髪型、崩れてないかな…?


制服変じゃないかな…?


「よし…大丈夫!」


鏡での身だしなみチェックができた私は自分のクラス、2-Bがある2階に向かう。


「おはよう~……………!?!?」


私が教室の扉を開けると…

そこでは同じクラスの、遠山 結愛(とおやま ゆうあ)がクラスメイトに囲まれていた。

いつもとは違うその光景に驚きつつも近くにいた友達に事情を聴く。


「どうしたの?これ、何かあったの?」

「あ、ひなたちゃんおはよう!」

「あのね、結愛ちゃんがイメチェンしてかわいくなったの!!」

「……え?」

「とにかく、見てみてよ!」


話すより見てもらったほうが早いということなのか突如私は腕を掴まれ、人混みの中へ連れていかれた。


(あの…腕が痛いんですけど)


この子悪い子じゃないんだけど、運動部ということもあって体力が有り余ってるのかたまに力加減を間違えてるんだよね。

男子がやってた腕相撲の大会に参加して余裕で決勝戦まで勝ち進んだぐらい力強いのに。


「じゃ~ん!!」


つぶされそうになっている右腕の痛みをこらえ、教室にできた人込みをかき分けて中心近くに来た私の目に飛び込んできたのは、先週の金曜日に見た姿とはまるで変わった結愛ちゃんの姿だった。


次回更新は5月15日7時頃を予定しております。

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