俺氏、JKに照れる
いつも誤字脱字報告ありがとうございます。
ほんとほんと助かります。あざま。
東北地方 太平洋沖
フェアリー熊代に連れられて、ドラゴン和明とフェンリル薫と影山は『ネッシー』と『オーガ』がいる場所まで水移動でやってきた。
影山は、ドラゴン和明の背中に抱き着いている。
水に沈みながら転移するのが、よほど怖かったのだろう。
ドラゴン和明とフェンリル薫は、海の上にシュタッと立つ。
影山はビビって、さらにドラゴン和明にしがみつく。
転移先では、すぐにネッシーの巨体を発見。ネッシーの背でのん気に寝転がるオーガを見つけた。
「鬼の奴、随分と満喫しておるようじゃのう。」
転移した4人をネッシーが見つける。
水の中から、巨大な頭があらわれた。
『おお、ワシ可愛い妖精ちゃんktkr。ちょヤバイ、ドラゴンやオオカミもいるとかまじウケる。』
ネッシーの大声でオーガも目を覚ました。
「う、貴様らはドラゴン団!良くも拙者を島流しにしてくれたでござるな!」
ドラゴン和明は、影山にしがみつかれながら飛び上がりオーガに近づいた。
『いいじゃないか、若いギャルと二人でバカンスだぞ。お前の人生初の快挙だろうが。』
『ちょwwドラゴンさん、まじ良い事いったwww。ハジメンも見習え、そういうとこだぞ魔法使い(30台チェリー)。』
フェンリル薫が会話に入って来る。
『ハジメン?それって鬼の名前?』
『そう、中根肇33才。半分年齢のウチと一緒にいるのに、文句ばっかり言うんだけどヒドくない?典型的な駄メンズっしょ。30代で年齢=彼女いない歴の男はヤバイわ。』
オーガ肇は慌ててネッシーの背中をたたいた。
『ちょっと、本名はやめるでござる。個人情報の漏洩はネットリテラシー違反ですぞ。』
『ネットなんとかとか知らないしwww。それにウチらはもう人間じゃないから関係ないっしょ。ハジメンまじヤバイ。』
フェンリル薫は頷く。
『ネッシーちゃん、百理あるわー。ちなみに私は鈴木薫、31才の腐女子フェンリルずら。』
『ウチは内海夢見17才。夢見ると書いてドリームって読むから。ヤバイっしょ。』
『ヤバイね。ヤバイ可愛い。』
『お姉さん、分かってるじゃん、ヤバイ。』
フェアリー熊代とドラゴン和明は顔を見合わせた。
「な、気の良い奴であろう。言ってる意味の半分は分からんが。」
『うん、俺も半分分からないわ。何がヤバいんだか分からなくてヤバイ。』
ネッシーの巨大な顔がドラゴン和明たちに向く。
『で、お兄さん達は?』
『おっと悪かったな。俺は佐藤和明34才。しがない社畜リーマンだ。特技はスキルエンチャントと日用品作成だ。よろしくな。』
「わたしは高次元生命対策本部、フェアリー対策室の室長、影山早紀28才です。本日はネッシーさんの着るもののサイズの確認にきました。」
ネッシードリームはガバリと身を起こす。
そのため背中にいたオーガ肇は海に転がり落ちる。
しかし、気にしないネッシードリーム。
『ネッシーってウチの事?ってことはやっとウチの服がもらえるの?鬼ヤバイ。超嬉しーんですけど。』
「あの、海に落ちて鬼さんがヤバイので助けてあげてもらっていいですか。」
オーガ肇は溺れていた。
バシャバシャ暴れつつ、沈んでいく。
『おっと、そうだった、ハジメン泳げないんだよね。マジヤバイwww』
ネッシードリームは手でオーガ肇を救い上げた。
ドラゴン和明は、何とも言えない顔でその姿を見つめる。
『駄メンズと面倒見の良いギャルのコンビ、超ヤバイ。』
『和明さん、なんか尊さがヤバイね。』
『薫さんも大概ヤバイ。』
「おぬしら、ヤバイが多すぎて語彙がヤバイぞ。正気に返るのじゃ。」
影山は、このやり取りをニヤニヤしながら見ていた。
そして2時間後。
ネッシー達一行は浅瀬に移動していた。
ネッシーのサイズを測るため。
浅瀬と言っても、水深が10メートル以上ある無人島のちかく。
『じゃじゃーん、ドリームちゃんの全裸初公開!ハジメンもカズアキンも今回だけ特別だからwww。』
立ち上がるネッシードリーム。
その姿をドラゴン和明は、口をあんぐり開けて見上げた。
『いやいや、これってネッシーていうか・・・』
二本足で立ち上がったその姿は、
『ゴジラじゃん』
高さ150メートル。尻尾までの全長は約300メートル。
ネッシーというよりも怪獣という表現が正しい姿だった。
『ちょ、あんまジロジロ見ないで欲しいんですけどwww。一応全裸JKですからww。』
付近の岩につかまっているオーガ肇。
『全裸JK?全然ドキドキしないでござるな。あはははは。』
その刹那、巨大な尻尾がオーガ肇を吹き飛ばす。
ビシッ
ネッシードリーム的には軽くはじいたつもりだが、150メートルの尻尾の先端は軽く音速に達していた。
大きく弧を書いてとんだオーガ肇は、遠くでポシャリと海に落ちる。
呆れるドラゴン和明達。
『今のはあいつが悪い。』
『だね、私もあいつが悪いと思うよ。』
「ワシもさすがにフォローできんな。」
「ですねー。オーガさんが悪いですね。」
ネッシードリームは、海に落ちたオーガ肇を救い上げ『そういうとこだぞ』と説教している。
その姿を眺めながら、フェンリル薫はドラゴン和明を見た。
『そういえば和明さん、私に作ってくれた衣服って自動サイズ調整機能付きなんだよね。ドリームちゃんの服もその機能でササっと作れないの?』
影山の目が、サングラスの奥できらりと光る。
「フェンリルさん、その話詳しく!」
『え?和明さんはエンチャント能力を応用して、衣服に自動サイズ調整能力を与えられるんだけど、、、言ったことなかったっけ?』
「初耳です!ドラゴンさんってもしかして、たくさん隠し玉を持っています?」
『和明さんは、ドラゴンの遺伝子が保有する魔法知識を自在に使えるらしいよ。言えば大抵のことはやってくれるから、ドラ〇もん的ポジションだと思えばいいよ。』
『それはないぜ、薫太くん。』
そこで、オーガ肇を拾ってネッシードリームが返ってきた。
『おまたー。じゃあサイズチェックよろしくー。』
フェンリル薫と影山がジーっとドラゴン和明を見つめてくる。
すこしたじろぐドラゴン和明。
焦りつつ、ネッシードリームへ返事をした。
『はいはい、まずは俺が対応すればいいのね。ところで、どんな服が好みなんだ?水の中で暮らすなら水着とか?』
『うーん、ウケ狙いの奴と可愛い系のが欲しい。水着かどうかは着てみてから決めるー。』
『とりあえず、全裸が嫌なんだろ。だったら影山が服を用意するまでの仮の服を用意してやるよ。たぶん俺のドラゴン魔法ならどうにかできると思う。』
『マジ?カズアキン素敵か!まじヤバイ!』
和明は魔法で服を作成するために、亜空間に手を突っ込む。
『とはいえ、仮のものだから期待するなよ。おっちゃんのセンスだから酷い物出てくるからな。』
『おっけーおっけー。全裸より一億万倍マシだもの。感謝しかない、あざまし。』
そして、亜空間で作成して引っ張り出したのは・・・
スクール水着だった。胸元には「ねっしー」と書いてある。
『うん、まずはこれかな。』
『あはははは、まじウケる!昭和さんかw』
笑いながらも、スクール水着を着こむネッシードリーム。
『ま、全裸よりましでしょ。』
『あはははは、逆におかわでエモいんじゃね?あははは、カズアキン、あざー。』
ドラゴン和明はフェンリル薫を見る。
『薫さん、マジで今のは意味わからなかった。つまりどういう事だってばよ。』
『説明しよう、つまり喜んでくれてるよ。アリガトウと言ってるの。』
『そっか、なら良かった。そうそう、ドリームちゃんは亜空間収納みたいな能力持ってる?』
『え、ラノベとかで定番のアレ?持ってないよー。カズアキンは持ってるの?』
『持ってる。っていうか、その能力を与えられるんだよね。』
ネッシードリームの目がくわっと開いた。
『ちょ、まじ?カズアキンまじ神ってる。ウチにもその能力ちょうだい、おねしゃん。私物を持てなくて地味につらたんなんだよね。』
『おっけー、ちょっと待っててな。』
ネッシードリームの体が光る。
ドラゴン和明は、ネッシードリームに亜空間収納を与えた。
『よし、エンチャント完了。これでイロイロもてると思うぞ。』
『マジでハッピー野郎。嬉しすぎてヤバイ。カズアキン愛している。』
『おいおい、照れるなあ。若い子にそんなこと言われると俺も悪い気はしないけどさ。』
そこでオーガ肇は首をかしげる。
「怪獣に照れるとか、お前大丈夫か?」
『ちょ、今のはマジおこだお。』
ネッシードリームは、手に持っていたオーガ肇を海にたたきつけた。
凄い水柱が立つ。
その光景を遠い目で見つめる、ドラゴン和明たち。
『あれはあいつが悪いぞ。』
『だね、私もあいつが悪いと思うよ。』
「ワシもフォローできんな。」
「ですねー。今のもオーガさんが悪いですね。」
しかし、沈んだオーガ肇をちゃんと回収して「そういうところだぞ」と説教するネッシードリーム。
なんだかんだで、面倒見の良い娘である。
そんな風に騒いでいると、沖の方から大きな地鳴りのような声が響いてきた。
『おーい、もしかして自分の声が聞こえるでありますか?聞こえたらこっちに来てくださーい。』
その大音量に驚き、全員が沖を見る。
フェンリル薫は、尻尾をお腹に巻いた。
『ちょっと、今の大音量はなに?相当巨大な存在に感じたけど…。』
ネッシードリームは、フェンリル薫に顔を近づける。
『チョ、カオリンびびり過ぎ。ウチがとりあ見てきてあげっから。』
言うなり、ネッシードリームはオーガ肇を持ったままま声のした方向に泳ぎだしてしまう。
するとすぐに、ドラゴン和明の背中にしがみついている影山が叫ぶ。
「ドラゴンさん!女の子一人で行かせるんですか?一緒に行ってあげましょうよ!さあ、早く!」
バシバシと影山に蹴られながらドラゴン和明は苦笑いが出た。
『そうだよな、やっぱ俺もいかないとダメだよな。男はつらいよ、とほほ。』
ゆるゆると飛び上がり、ネッシードリームを追いかけるドラゴン和明であった。




