こうして高校生活は始まった
「お兄ちゃん起きてよ、起きてってば」
その声が聞こえると同時に僕は目が覚めた。
目を開けると一人の妹が仰向けで寝ている僕の上に座っていた。
「朝ごはんはキッチンに置いてあるからそれを食べて行ってね、私は部活でもういくから」
と妹は伝えることを言い終わると急ぐように部屋を出て行った。
いつも朝はこんな感じである。
いつも妹は面倒くさそうにしつつも起こしてくれる。
よくアニメなどを見るのだが僕は主人公に対して鈍感などと思っている。
だからこういう現象にあうと考えてしまうのだ。
アニメの妹と同じように現実の妹も僕に好意を抱いているのではないかと。
でもアニメの妹は恋愛対象として見ることが前提だと思っている。
そうでなければ気づくのは難しいのであると僕は思う。なぜなら現実では比べる対象もネットなどで調べることでしか得られないのだから……
それを考えている内にやはりこう思ってしまう。やっぱり答えは出ないのでやめておこうと。
妹の気持ちは考えても正解かなんて聞かなければわからないのだから……
また数秒無駄にしてしまった、と僕はそう心の中で思っていた。
おっといきなりだが先ほど妹と言っていたがそういやまだ僕の自己紹介すらもしていなかったな
僕の名前は霧島竜
そして我が妹である霧島涼と二人で今住んでいるのだ。なぜ二人かというと親は海外に仕事でいないということさ。
さてもうそろそろ学校へ行く準備をしようか。布団を退けてあくびをする。
学校指定の制服をきて一階に降り
キッチンには涼が作ってくれたご飯があった。ご飯をリビングで食べていた頃、インターホンがリビングに鳴り響いた。
僕は面倒くささを感じながら外を見ると幼馴染である有栖川葵がいた。
もうこんな時間かと思いながら
食器を片付け靴を履き玄関をでる。
その瞬間春を感じさせる暖かな風が吹いた。
「遅いよ。まさか、また涼に起こしてもらったの?」
と呆れるように聞いてきた。
「そんなことより結構ちょうどいい暖かさだな?」
「もう話をそらさないの、竜くんが普通起こすものなんだよ?竜くんはお兄ちゃんなんだから」
ともう呆れるというよりは普通に怒られた……
お兄ちゃんだからというのはわからなくもないのだが、いろいろなことで毎回言われるのはさすがに理不尽だと思うのだが……
「竜くん、竜くん、竜くんってば、話聞いてる?」
「えっと、あ、うん。聞いているよ。当たり前だろ?」
「嘘、聞いてなかったでしょ」
「はい…」
「はぁそんなんだから中学の頃、みんなからあまり話しかけられなかったんだよ。思った疑問を考えることはいいことだけど考える時を選んでよ」
僕がしょぼんとして、
高校生活1日目の朝から説教されるとは思ってなかったと考えていると
「この話はもう終わり、それで何を考えていたの?」
「普通ということに対してかな」
嘘は言っていない。多分、嘘は言っていないはずだ……と本当に考えていたことを悟られないように心の中で繰り返した。
そうこうしている内に学校に着いた。
「これが今から通う学校なんだね」
葵はしみじみと高校に入ることを改めて実感しているように見えた。
正直僕も高校生になるということに期待していないと言えば嘘になる。
もしかしたら葵よりも僕は期待しているのかもしれないと。
「とりあえずクラスひょうを職員室前の掲示板に見に行こうよ」
「あぁ、そうだな。どこの教室入るとかも同じ場所にまとめて書いてあるって合格通知とともにきた紙に書いてあったしな。そうと決まれば行こう」
僕たちはそうして何事もなくクラスひょうをみてそれぞれの教室へと向かった。
何事もなくと言ったが一つあげるとしたらクラスが違って葵に心配されたことぐらいだな。
遠慮せずに感想などはどんどんください。
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