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僕とヒロインのベタな青春ストーリー  作者: 風翔
第2章 九条明音との過去編
19/19

生徒会バッチ

投稿がとんですいません。

お待たせしました。

教室に戻って来たと同時にチャイムが鳴り席に座った。

東先生が教室に入って来た。間に合ってよかった。


「今からホームルームを始める。このホームルームでの時間は係や委員会を決めるぞ。この前事前に伝えていたからクラスの掲示板を見ている程で進めて行くぞ」


げっ見てない……


「きりっちは何をするんすか?」

「うーーん、迷っている感じかな。多分……真壁こそ何をするの?」

「俺が掲示板を見ていると思うっすか?」

「思わない」

「そういうことっす」


何、ドヤ顔しているんだよ。ドヤ顔できるようなこと言ってないだろ。

同じ立場として恥ずかしい。


「明音ちゃんは何をするの?」

「わたくしは……そうですわね。竜さんについて行きますわ」

「うん、そうだよね」


聞く前から答えがわかっていたような気がした。肝心な内容もちょうど答えてもらえなかった。明音ちゃん、その笑みは狙って言ったのでしょうか。明音ちゃんは策略家なのかもしれません。結局何すればいいんだろ。


「教卓に紙を置いておくからここに誰が何をするか書いておくんだぞ」


あれ、この展開なんか知ってるぞ。

もしかして


「俺は職員室に戻るからな」


やっぱりか、そんな感じがしたんだよな。


「先生、それは……失礼しました」


なんでそこで座るんだよ。言う覚悟決めてなんで途中でやめるの?違和感しか残らないじゃん。と考えていると後ろで椅子を引いて誰かが立ち上がった音がした。後ろはまさか


「……」


真壁お前はなんなんだよ。立って黙ってすぐ座るの面白がるなよ。みんながおーって顔してえっ?って顔させるの何が楽しいんだよ。なんだこのクラス……


「霧島」

「はい」


いきなりなんだろう。


「お前は例外で係や委員会に逆に入れないからな」

「どうしてですか?」

「聞いてないのか。生徒会だろお前」


みんなが東先生の言葉を聞き、ざわざわし始めた。一体なんだ、てか会長そんなことキイテナイヨ。


「じゃ、よろしくな」


東先生はざわざわし始めた隙に教室を去った。

東先生がいなくなった途端によくクラスには1人いる、自称まとめ役的な人が中心となって決めていった。


「さあっみなさん、僕についてくるのです!」


それを聞いた途端僕は聞くのをやめた。

周囲は聞きたくなさそうだがまとめる方がめんどくさいのか意外と素直に聞いていた。

決めるのが終わったみたいだ。自称まとめ役は学級委員長になったらしい。

真壁は適当に入れられ明音ちゃんはなぜかはっていないみたいだ。あまりここには触れないでおこう。


「これで決定でいいですか?」

「?」


自称まとめ役が僕に聞いて来た。

どう考えても質問の意味がわからない。

あんなにさっきまでみんなに偉そうにしてたのにいきなり敬語だしな。


「なんで僕に聞くの?関係ないと言ったら言い方が悪いかもしれないけど、実際そうだろ。みんなに確認を取るのがいいんじゃないかな」

「確かにそうですね。すいません、失礼しました」


そういうと自称まとめ役兼学級委員長は黙って去って行った。

最初からそのしゃべり方でみんなに話せばいいのに






よくわからない疑問を抱えたまま昼休みに突入した。

水無瀬先輩に呼ばれていたこともあり生徒会室に向かった。廊下を歩いていると先輩が道を譲って来たり、学年問わず敬語で挨拶をして来た。


「どういうことですか?か、い、ちょー」


廊下であったことをすべて話した。


「生徒会バッチすごいっしょ!」

「確かに便利ですねってなるかー、違和感しかなかったです」


水無瀬先輩は満弁の笑みです。


「確かにね、私も一年の時はそうだったかな」

「水無瀬先輩もですか……」


意外だな。そうゆうの慣れてそうなのに


「あたりまえだよ、私をどんな人だと思ってるの……」

「完全無欠の超人さんですかね」

「もう〜ふざけないの」

「すいません……」

「やっぱり君、えっなんだっけ?」

「面白いねでしょ」

「アッターリー」


会話が謎だ。僕はここに何しにきたんだか。


「霧島くん、君をここに呼びつけた本題に入るけど明日から生徒会会議に出てもらうから生徒会執行部の役員としてね、具体的に何をするのかは資料をまとめたから」


すると水無瀬先輩は生徒会室の奥からざっと見ても20枚ぐらいあるプリントの束を渡された。


「まさかこれを明日までとかじゃないですよね……」


水無瀬先輩の無言の笑みが明日までと語っていた。


「あとちゃんとした生徒会バッチの説明だけどこれに関してもプリント渡すからこれも呼んでおいてね」


さらに一枚増えた。夜は徹夜確定だね。


「じゃあ、よろしくね。生徒会執行部の役員さん」


水無瀬先輩は風のように去って行った。

手元に残されたプリントを軽くみてみると裏表があった。


「なんでこうなるんだよ〜」


水無瀬先輩の笑い声が聞こえた気がした。




作品を読んでいただきありがとうございます。

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