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詩生活  作者: 橋本洋一
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ジョン

僕はジョン。道化師さ

サーカスで人を笑わすのさ

僕のことを見て笑う

馬鹿にするように笑う


安い金と安い衣装

それだけで僕は道化になる

悲しいなあ悲しいなあ

誰も僕を見てくれない


拙い芸を見せている

その場しのぎで見せている

わざとミスして笑われる

上手くミスして笑われる


とうとう心が壊れて

お医者さんに会いに行く

お医者さんは真剣に

夢も希望もない話を聞く


お医者さんは言ったのさ

気晴らしにサーカスへ

そしたら元気が出るだろう

ジョンの芸は笑えるよ


僕は涙を流して言う

そのジョンは僕なんです

僕の芸で元気になれるなら

僕は何を見ればいい?

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