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詩生活  作者: 橋本洋一
93/100

たんたんたん

僕は黒い子供

お母さんも黒かった

その日暮らしの貧乏暮らし

だけどふたり一緒だった


たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん


白い子供が現れて

お母さんと仲良くなった

僕とも仲良くなって

いつの間にか兄弟になった


たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん


お母さんが殺された

白い兄弟に殺された

だけど生き返った

白いお母さんになった


たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん


白い兄弟は言う

お前は白い子供じゃない

だから出て行け

寒い日のことだった


たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん


飢えと乾きで苦しむ僕を

白い大人は見向きもしない

やがて僕は死んで

黒い死体が残る


たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん

たんたんたん


誰もが僕の死体を踏む

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