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家族の唄(おばちゃん無双より)
君は逝ってしまった
子供を庇って逝ってしまった
君らしいと言えばそれで終わりだ
それでも残された僕たちは――
長女が作ってくれた朝食
コゲの多い目玉焼き
長男と次男は何も言わない
文句さえ言わない
灯が消えたようだ
賑やかだった生活が
音も無く崩れていく
やり場の無い悲しみ
ああ、どうして君は逝ってしまったんだ
僕は君だけを愛していたのに
ああ、どうして君は残してしまったんだ
親のいない気持ちは分かるだろう
君の死は尊いけど
それでも生きてほしかった
君の笑顔が眼に浮かぶ
それでも残された僕たちは――




