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晩秋の吹き行く冷たい初冬の風にのせ君を思う
不思議なことに君を思えば
冷たい風も耐えられる
心の奥底が暖かくなる
どうしてだろうね
まだ秋が残る中
君と二人で並木道を歩く
手と手が結ばれたまま
僕たちは心が通っていた
不思議なことに君を思えば
寒い冬も乗り越えられる
嘘だと思わないでね
本当のことだから
もう冬が来る頃
君と二人で並木道を歩く
不意に解かれた右手
僕たちは離れていった
不思議なことに君を思えば
心に残るのは寒い日
もう君は居ないから
次第に寒くなっていく
悲しくてつらいんだ




