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詩生活  作者: 橋本洋一
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暗闇たちに囲まれて心が寒い

手のひらにはガラス片一つ

光もないから輝きもしない

僕は自分の手首を切った


どくどくと流れる血を冷静に

見ている自分に嫌気が差す

このまま黙って死んでいく

楽になれると思って笑えてくる


死にたくない気持ちと

このまま楽になりたい気持ちが

ちょうど半分ずつだった

心が冷たくなっていく


ぬらぬらと暗闇たちでも光る

僕の身体に美しいものがあるなんて

自慢に思えてくるよ

だけどこのまま楽になりたい


どんどん冷たくなる身体

最期に見たいものは

先に逝ってしまった君

その笑顔だった

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