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泣きながら帰ったあの日
泣きながら帰ったあの日
ケンカに負けた俺は夕陽に誓う
もう二度と負けたくない
もう二度と泣くものか
その誓いは間違いだって
気づくのが遅かった
俺が願うべきだったのは
もう二度とケンカをしないように
勝ち続けて負け知らずに
生きてきた恥知らずに
ケンカに勝つたびに俺は失う
何か大切なものを失う
結局最後は力なんだぜ?
そう思い込んでいた高校生
このまま大人になるんだと
そう思い込んでいた十六の俺
社会の荒波で悟ったんだ
強くても生き残れないって
人と関わりが大切さ
負けても良いんだことを知る




