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詩生活  作者: 橋本洋一
4/100

彼女は幸せだったのだろうか

彼女は旅立った

いつも一人だった彼女

いつかここじゃないところへ

行こうとしていたのに


大多数の人間は演技で

悲しんでいるフリをした

本心から悲しんでいる人は

はたしているのだろうか


彼女は旅立った

誰も手の届かないところへ

誰からも見えないところへ

悼む人もいないのに


彼女は幸せだっただろうか

僕には分からない

彼女は不幸になったのか

僕には分からない


白い煙がたなびいている

消えてしまう運命

白い煙が空に溶けてゆく

儚い夢は覚めてしまう

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