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第1話、至高の焼きそば


ドバドバと俺にかかるお湯…熱い!!!


お湯をかけられて気を失っていた俺は目を覚まし、顔を上げた。そこに広がっていたのはお祭り、ではなく………


「ここは、どこなんだ…俺はお祭りにいたはず…」


そう、全く別の場所にいた。夢かとも思ったが、お湯をかけられた背中がピリピリと痛む。どうやら夢オチとかそういうのではないらしい。


だが、俺の手に握られていたそれが、お祭りに俺がいたという事実を物語っている。そう、焼きそばだ。


香ばしいソースの香り、美しい曲線を描いた麺、茶色に添えられた紅ショウガがその全てを引き立てる。これは間違いない、出店で買った焼きそばだ。


お湯をかけられた時に誰かに運ばれたのかと考えたが、それは無いだろう。麺の1つも、紅ショウガの1つもこぼさず、大の男を運べるはずが無い。


そして俺は驚愕する。


後ろを振り返るとそこには、教科書でしか見たことの無いような景色が広がっていたのだ。

そう、中世ヨーロッパのような。そして俺は絶望する。


「くそう、なんてこった!箸が、箸が無い!!!」



これでは焼きそばが食べれねえじゃねえか!手づかみで焼きそばを食べるなんて、焼きそばに対する冒涜だぜ!!!


まっまく、早くもこの2話でこの奥義を披露しなきゃならねえとは、俺も詰めの甘い男だぜ。


空中回転麺喰《ローリング 焼きそば イーター》


解説しておくと、これは空中に美しく回転させながら焼きそばを投げ上げ、焼きそばを食す、という青のりマイスターならではの焼きそばのいただきかただ。


下手すると気管に入っちまうから、修行が必要な技だな。


やはり、焼きそばってやつは至高だな。美味い。



この青のりとのハーモニー、泣けてくる。


青のりといえば、俺の幼馴染青田のり子はどこだ?!あいつはド天然女だから心配だな!


もしかしたらその辺で迷子になってるかもしれない、探しに行くとするか!



皆さんは、この焼きそばの食べ方は修行してから行ってくださいね

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