一度死んだ里
途中何度か修正等するかもしれませんがその時は、
その都度ご迷惑おかけします><
ちゃんとした?こういうファンタジーなお話書くのは初めてなので、
醜い点も多々あるかとございますが、
下手くそなりにがんばって更新していきたいと思います。
もしよろしければ最後までお付き合いくだされば幸いです。
ではご覧くださいm(__)m
この世界には、いくつかの神の里がある。
そして…
長い間、我里と行われていた戦争が終わりを告げる。
我主が死んだことによって、我々の里は滅び去る…
それから数日が経つ。
その里の生き残った、僅か数人で、里の復旧作業が行われる。
そして、更に数日経つ。
死んだはずの里が、もう一度、少しずつ息の根を吹き返していく。
死んだはずの里が蘇る…
その情報は少しずつ、他の神里にも知れ渡って行く。
「白生様!」
「どうしたの?そんなに慌てて??」
男が血相変えて現れる。
「これが落ち着いていられるものですか」
「だからなに?」
「こんな屈辱なことはない…」
「屈辱?」
「我里戦で負けたからといって、他の里の奴ら、我々の事を悪や魔族などと…」
白生はそっと微笑む。
「勝った者が正義なら、負けた者は悪で魔族か…」
「白生様…」
「まぁ…正論ではあるね?」
「ですが…こんなの私は納得いきません。我里は伝統ある神里です」
「ふふふ」
白生は笑う。
「白生様?」
「面白い…」
「ぇ?」
「上等じゃない…奴らの言葉に耳を傾け、悪者(魔族)にでもなってみる?」
「どういうことですか?」
「白蛇(里)の名は捨て、神の名も捨てる」
「え!?」
「今から我里は魔喇と名を変え、新たな里に作り変える」
「ですが、それは今までの我里の歴史や伝統、先代達を汚すことに…」
「椿、勘違いするな?」
「は?」
「確かに、滅んだ里の残された者が出来ることは、それ等の意思を受け継ぐことだ」
「ですから…」
「ただし、我々のやり方でね?今の歴史を作るのは先代ではない。我々だ!…違うか?」
「…おっしゃる通りです。しかし何も自ら悪(魔族)にならなくても…」
「正義や悪なんて小さな問題よ…」
「ぇ?」
「そんなこと誰かが決めることじゃない」
「…」
「そもそも、神や魔族なんてモノ、最初からこの世に存在しないのよ?」
「どういうことで?」
「皆所詮、同じ肉の塊よ。種族に拘るのはただ、他とは違う何かを求めているからか…」
「種族が違えど、皆同じ生き物だと?そういうことですか?」
「そう。だからこそ、悪(魔族)の中にだって正義がある…」
「悪の中の正義?」
「椿、覚えといて?種族の違いに、隔てなんてないってことを…
だから、種族の違いなんて、それほど重要じゃない」
「…」
「それより、これから、我々が何をするか…それが重要なんじゃない?」
「白生様…」
「白蛇の名を捨て、新たな命(里)として生まれ変わる」
「…」
「そして、その中で自分達の正義を貫く…我々の歴史は、我々で作る!」
「はい!」