第三十話:ぴったりハマると、抜けなくなる
三十話記念回、盛大にブチかましていこうで候ッ!!
誠司と三ツ谷の共著が“ぴったりハマりすぎて抜けなくなる”という、
感動・混乱・下ネタ・バズりの四重苦記念エピソード――
行くぞ!!
共著短編の同時投稿から一週間。
SNSでは“神連携”“シンクロ性癖”“編集と作家がセックスしてる文章”など、
誤読レビューが絶えなかった。
「いや、誤読っていうか“的確”なんだよな……」
誠司は苦笑いしながら、カタスミ書房の裏でスマホを眺めていた。
ふと、三ツ谷から通知が届く。
【そろそろ“次”の構想、詰めに入りましょう】
【今回は……もっと“深く”までいけるかも】
誠司はゴクリと喉を鳴らした。
その夜、ふたりは編集部の会議室で打ち合わせ。
テーブルの上には、
メモ帳、ノートPC、参考資料。
そして、“まだ挿れてない”新しいタイトル案。
「前回よりも、“入り方”がスムーズになってきましたね」
「え、入り方ってどの入り方ですか!?」
「構成上の“出だし”の話ですよ?
……他の意味にも取れちゃうの、誠司さんの性癖では?」
「やめてください話が進まなくなります!!」
それでも、ふたりの会話はもう、ズレなくなっていた。
言葉の選び方、構成の流れ、
笑いのタイミングすら一致していた。
「これ、もしかして俺たち――」
「ぴったりハマっちゃってますね」
「抜こうとしても、抜けないかも……」
「じゃあ……もう抜かなくていいですよ」
その言葉に、
誠司は少しだけ、ドキドキしていた。
その夜、誠司は再び夢を見る。
隣で眠る三ツ谷が、そっと囁く。
「これってもう、仕事じゃないですよね?」
つづく
次回予告:
第三十一話『挿れたまま、夢見ていいですか?』
現実と物語、境界が溶けていく。
共著創作は、やがて“二人の関係そのもの”になっていく――!




