第5章:アイスランド語の文字と発音(2):母音について その2
音声データは、「Colloquial Icelandic - CD 1 - 02 - Vowels」を聴いてください。
★ ★ ★ ★ ★
4. [I] i win → litur
♪ litur:(リートゥる)→ アイスランド語で、「色」。
アイスランド語の「i」は、「エィ」といった、変な感じになります。
日本語の「イ」と「エ」の中間くらいの、ゆるい響きの「イ」。でも・・・個人的には、あまり神経質にならないほうがいいかと思いますが・・・。
実際には、「イー」と伸ばす感じです。
「r」は、子音の項目でまた触れますが・・・少し、「べらんめい調」で、舌をプルプルふるわせて発音します。(= 例:「ゴるア、テメーら!!」の、「る」と「ら」みたいな感じですかね。)
この「べらんめい調」の読みになる場合、カタカナでなくて、上記のように、ひらがなで表記しますね。
★ ★ ★ ★ ★
5. [i] í keep → líta
♪ líta:(リータ) → アイスランド語で、「見る、見つめる」。 :英語の「look」ですね。
「i」にアクセント記号がついたような文字です。
日本語の「イ」の構えをして、舌をさらに持ち上げて発音する、鋭い響きの「イ」。「イーッ」と伸ばす感じになりますね。
★ ★ ★ ★ ★
6. [I] y win → þykja
þykja:(スィーキャ)(セィーキャ) → アイスランド語で、「~と思われる」。 :英語の「think」に相当しますね。
上記の 4.の「i」と、まったく同じ読みになります。
それで、一番左の「発音記号」も同じになるのですね。
この「þ」という、英語の「P」みたいな文字は、発音的には、あとで子音の項目でもまたやりますが・・・
英語の「th」の読みかたになりますね。
これは、アイスランド語や、古ノルド語に見られる特有の文字で、アイスランド語と非常に近い親戚の「フェーロー語」には、この文字がありませんので、字面ですぐにどちらの文章なのか、判別できます。
★ ★ ★ ★ ★