第11章:アイスランド語の文字と発音(8):子音について その1
音声データは、「Colloquial Icelandic - CD 1 - 04 - Consonants」を聴いてください。
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【子音】
(※)日本語のでいうところの「子音」は、英語では「Consonants(= コンソナンツ)」といいます。
In English as well as Icelandic, consonants can be voiced or unvoiced.
(英語もアイスランド語も、いわゆる「子音」というものは・・・発音されたりされなかったりします。)
If you pronounce English ‘d’ and ‘t’, ‘v’ and ‘f’, ‘z’ and ‘s’ while holding your hand against your throat, you will notice the vibration when you pronounce the voiced consonant in each pair.
(ところで、その発音ですが・・・
英語の「d」と「t」、「v」と「f」、「z」と「s」は、いってみれば、「有声音」と「無声音」のペア・・・組み合わせといえるでしょうね。喉に手を当てながら、各ペアで有声子音・・・つまり、実際に声に出して音になるもの、を発音してみますと、ノドが振動していることにお気づきになるでしょう。)
♪ vanda—va[h]nta, lambið—la[h]mpi, vergur—ve[h]rkur
上記のように、[h]の表記がある箇所、部分では、「h」・・・すなわち、軽く「ハ」の音が間にはさまることを意味しています。
具体的には・・・「vanda:(ヴァンダ)」の場合、実際の発音は、「ヴァハンダ」といった感じですね。
意味を以下に記しておきますネ。
vanda:(ヴァンダ) → アイスランド語で、「問題」。これは、「vandi:ヴァンディ」という男性名詞の「単数属格」という、語形変化した形になりますね。
vanta:(ヴァンタ) → アイスランド語で、「欠乏・必要」。
lambið:(ラムヴィズ) → アイスランド語で、「子羊」。
vergur:(ヴェるギュる) → アイスランド語で、「無価値な」。
verkur:(ヴェるキュる) → アイスランド語で、「痛み」。
(※)ここで、ちょこっと難しい話をしておきます。詳しい文法の説明・解説は、なるべく今は避けますが・・・
アイスランド語の名詞を辞書で調べる際に、必ず知っておかなくてはならないことを、ここでひとつだけ紹介しておきますネ。
アイスランド語の名詞は、3つの「性」という分類の仕方があります。
「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」のどれかに、必ず分類されます。
それぞれ、辞書の中では、「m」「f」「n」で示されております。
「m」 → 「masculine noun:(マスキュリン・ナウン)」:つまり、男性名詞の「m」ですね。
「f」 → 「feminine noun:(フェミニン・ナウン)」:つまり、女性名詞の「f」ですね。
「n」 → 「neuter:(ニューター):つまり、「中性名詞」の「n」ですね。
(※)アイスランド語の名詞は・・・「単数主格」「単数属格」「複数主格」の3つの形さえ分かれば、あとの変化形は、自動的にきちんと判明します。難しい話で恐縮ですが・・・アイスランド語の名詞を辞書で引く場合、こういった、基本的な予備知識が必要になります。
ごめんなさい、難しいお話が続いちゃって・・・。
でも、皆さんには、「基礎アイスランド語会話」をこの語学講座で学んでいただくわけですから、今後紹介していきます「例文」の中の「語形変化形」でそのまま覚えていただいて、そのまま使っていただくことになります。
だから、何も心配はいりませんヨ❤️
m(_ _)m