行間
今回のような「行間」や文字が多いことも今後、あるかもしれませんが、それについては、温かい目で見てくださると幸いです。
2017年。
それは、人類の破滅へのカウントダウンが始まった年だ。
人類が初めてヤツらに出くわし、戦闘をした年だ。
ヤツらを人類は、『魔物』と呼んだ。
その後、魔物は世界中に現れ、我々人類の文明へ侵攻を開始した。
我々も対抗すべく、軍事力や科学技術を発展させた。
初めの頃はアフリカやアジアの一部を除いてほとんどの国が魔物に対し、資源の量に物を言わせ、侵攻はほとんどされていなかった。
しかし、資源が枯渇していくと、国同士で資源を奪い合う戦争をすることになる。
結果、ほとんどの国が崩壊し、気づけば、先進国と言われていた国の一部と資源を持つそれなりに裕福な数少ない国のみが残ることとなった。
そして、2054年、この状況を打破するために彼らはは一つになった。それが地球全土の人類を統一する組織『全人類連合』である。
しかし、その組織ができる少し前からある魔物たちの噂が広がった。
そして、全人類連合が一定の戦果を出していた頃、そう、2059年、それは突然現れた。
『混沌の海魔 キリング』
『破壊の獣王 デスター』
『虚空の龍神 ゴード』
そう、魔物の中でも特に力の強いもの、『怪獣』の称号を与えられた唯一の三体である。
怪獣は今までの魔物とは違い、超武装と言っていいほどの部隊を単体で壊滅できる力、そして、人類並みに知力を持っていた。
全人類連合はこれらの脅威に対し、様々な兵器を製造した。
静止軌道聖槍狙撃、高加速荷電粒子砲、電離気体収縮砲、対魔用電磁加速砲、そして、超人類……。
しかし、それらの超兵器も過度な戦闘と資源の枯渇には耐え切れず、数を減らし続け、いつしか人類は疲労とともに、断念しようとする動きが少しずつ、確実に増えていた。
そして、この2086年という大きな節目を迎えた。
『全人類連合』公式発表より一部抜粋