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古き忌まわしい記憶
『破壊』を目の前にしていた。
その『破壊』は全てを食らい尽くせるような口を大きく、大きく、開け、光を集め始めた。
自分は知っている。この光を。
『破壊』はその光を放った。一条の光が周りを赤く、空を黒く、黒く染め上げた。
『破壊』はこちらに向き、その口をもう一度大きく開け、光を溜めた。
そして、目の前にフラッシュをたかれたように世界がひと際まぶしく光り、宙に浮く感覚に襲われた………。
ハッ!と目を開けると、そこはいつもと変わらない少し黒く汚れている白い天井。
近くにあるいつもと変わらない灰色の空と青色に染まってしまった日の出を映し出した窓を見上げ、自分が汗をかき、震えていることに気が付いた。
「…夢、かぁ……。」
そう呟き、右腕にある古傷を撫でた。
初めて書いたので、温かい目で見てください。
キャラクターの数も始めは少ないかもしれませんが、だんだん増やすように頑張りますので、そこのところはご了承下さい。