表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真実の赤  作者: 認識違い
1/1

二人の狂人

初投稿です


「嗚呼ァァァ!!美シイィ!!その身

から魂を失くした彼らの奏でる最高ォのコーラス!!」

その光景は傍から見ればさぞ奇妙なものだろう。廃れた工場の中、円を描く様に配置された死体。そしてその真ん中で狂人の如く喚き散らす痩せた白人の男。

この光景を作り出した立役者である白人の男は、その円の外にいる"友"に話しかけた。

「どうだい、君も聞こえるだろう彼らの奏でる美シィィ、音楽がァァ!!」

そのやたらめったに響くどこか不快な高音。話しかけられた男も見て見ぬ振りを諦めた。

「少しは静かにしてくれないか。頭痛が悪化してくる。」

苛立ちの強く含まれた、まだ何処か幼さの残るテノールは、明らかに殺されたばかりの死体が数多く転がる工場。そこに何処か不釣り合いなほどに美しい声音をしていた。

「大体死体なんぞに囲まれて何が楽しいんだ。生憎と俺は幻聴なんぞ聞こえないんでね。お前の感覚はさっぱり理解できん。」

「なぁにを普通ぶっているんだね!。他人の断末魔を聞いて興奮する変態に言われたくはないねえ。」

その美しい声音に対しての反論する不快な声は、不満そうにそう言った。

「何を言っているんだ、素晴らしいじゃないか、今際の際に彼らが発する声は。

今までの人生の全てがその一瞬に込められるんだ。美しくないわけがないだろう。」

そう高らかと語った彼の声は、キリシタンが聖画を崇める様な信仰にも似た何が含まれていた。

「ふん!まぁいいだろう。いつまでもこんなくだらない話をしてないで、新たな美を探しに行こうじゃないか!!。」

そう不快な声が叫び二人の狂人は廃工場を後にした。

そこにはまだ微かに暖かい死体のみが転がっていた。

なんかすいません。

改善点などありましたらお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ