魔法使いの厄介な愚痴
初投稿です。 練習用だと思っていますので、拙いところはありますが、ご容赦願うよう御願い致します。
2日
ーーこんにちは。
最近、困った事があるので、お話ししたいと思います。
僕は冒険者ギルドの中で、中の上くらいに属してる、魔法使いです。
冒険者ギルドとは、民間から依頼を受けて、その依頼をギルドが認定した冒険者に達成して貰う組合です。
冒険者の中には、気が荒い人も多いので、喧嘩はちょくちょく起こります。
しかしこの頃、毛色の違った揉め事が増えていて、とても厄介です。
ちょうど二月ほど前かな? 新人の冒険者が、ギルドに加わったんですよ。
その冒険者は、新人あるまじき速さで、 次々と依頼を達成してきます。
これは期待の新星かな?って僕は勝手に1人で思ってましたね。
その彼が、ある時ギルドに入ってきたら、隣に女の子を連れて歩いてるわけです。
女日照りのギルドに女性を連れ歩くのは充分に罪深いですが、まあ、百歩譲って許してあげ
ましょう。
しかし、1人では飽き足らなかったのでしょうか?徐々に連れる女の子は増えて、今では5人もの女の子を侍らせてるんですよ!
なんなの?5人って。ただの女性比が多いパーティだよ、もはや。
その冒険者は、ここら辺では見かけないような、少し薄い顔をしていて、第1印象は軟弱に見えるんですね?
まあ、男連中からしたら、「この男のどこに魅力を感じているんだ 」「何か怪しい方法を使っているんじゃないか」 などと、色々思うところがあるわけです。
そんなのが、謎のハーレムを形成しているので、周りからのヘイトがすごいんですね。
だから、 喧嘩を売られることも日常茶飯事です。正直僕も喧嘩をふっかけたいですよ。ちくしょう。
その都度、彼は見てくれに似合わないほどの力で、涼しい顔をして相手を返り討ちにするんです。
ハーレム形成者で、とても強い。 これって一種男の憧れだと思うんです。
あとは、貴族が女の子を売れって詰め寄ってくる事がありました。
こっちは、額に青筋を浮かべて、その貴族さんをボコボコにしたりします。
こんな姿を見ていて、何故か女の子達は頬を赤らめ、冒険者を見つめているんです。
ああいう、守ってくれる人はいいんですかねぇ。
僕も一応 それなりに戦えるんですよ? 守ってあげられるのに。何が違うのかなぁ。
でも、女の子達も、1人の男を全員で囲む なんて状況で満足なんですかねぇ。
僕は、男がいっぱいいて、1人の女性を囲む1人になる なんてのはかなり抵抗を覚えますね。
まあこれだけだったら、 変わった人達がいる で終わりなんですが、
・喧嘩をふっかけた人が、僕の臨時パーティの方だった
・女の子を狙って、民間の人やギルドの冒険者が殺到する
などなど、厄介ごとを運ぶわけですね。
後は、"冒険者に一回痛い目を合わせようの集い" なんてものへの参加をすすめられたりしましたね。
ちょっと参加を考えましたよ。
女の子を連れ歩いているのは、僕も見ていてあまりいい気がしないし、他の方が喧嘩を売って、その後処理をするのもめんどくさいんですよねぇ。
やっぱり彼には 厄介 という言葉がふさわしいでしょう。
彼は階段を駆け上がるように、冒険者ランクを上げていって、またもや女の子達と街に繰り出すと。
時々僕は考えます。この世は、彼らを中心に というか、彼らの思う通りに動いているんじゃないか とね。
だって彼 異常な力を持ってる割には、それ相応の努力の痕跡がないし、何より、培った覇気がないんだもん。
まるで、力や、ハーレム属性を、望むがままもらった様に見えるよ。
今すぐいなくなれ!という程では無いけど、彼らへの注目が少し収まってくれればなぁ と思う日々ですね。
7日
ーーこんにちは。先日の魔法使いです。
先日話した冒険者が、新天地への移動を決めたようです。
ようやく、僕をはじめとするみんなに、平穏が訪れたと思いきや、最後に一矢報いる なんて人が増えて、とても厄介です。
この騒動のおかげで、冒険者が入ってきただけで迷惑そうな顔を浮かべるようになった、受
付の子と少し仲良くなりました。
あと少しで、元の日常が帰って来ることを願って、僕の話?愚痴? を終わらせたいと思います。
閲覧ありがとうございました。
題材がいいと思ったり、少しでも価値を見出してくれたら、改善点などをよろしく御願い致します