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名前を決めよう

額に当たるひんやりとした感覚に気付いて目を覚ます。


知らない天井だ。


いつの間にか、場所が変わっておりベッドに寝かされていた。


どうやら月夜が運んでくれたようだ。


「あ、目が覚めたんだね!良かった~!無理しなくて良いからね。少しゆっくりして」


ふと横に目をやると月夜がいて替えのタオルを濡らしているところだった。


ずっと看病してくれていたのだろうか。


「ごめん、ありがとう。また迷惑かけちゃったよ。」


「心配はしたけど迷惑とは思わないよ、とりあえず病人はゆっくりしてなさい。」


そう言って布団を掛けてくれる。


なんかこの世界に来てから倒れてばかりで正直なんも出来ていない気がする。


この先どうしようか。


月夜に甘えっぱなしでなんか申し訳ない。


とりあえず目標を考えないと。


あ、でもその前に


「月夜、ごめん、こんなタイミングでなんだけど相談があって」


「あら、何かしら?」


とりあえず自分の名前を決めたいと思っている事を伝える。


月夜からしたら呼び名が無いのは不便だろうし。


「出来れば月夜に決めてほしいな。自分じゃ思い付かなくて…ダメかな?」


この世界でまだ唯一の仲間である月夜に名前をつけてほしい。


そうお願いすると


「はぁ~…天使だわこの子…そうね。じゃあ天使から取ってテンちゃんでどうかしら」


なんか気恥ずかしい名付け理由だ。


そもそも吸血鬼だから天使ではないと思うけど。


でもなんか不思議と縁のある名前な気がしてしっくりくる。


「うん。わかった。今から自分の名前はテンだ。ありがとう月夜!」


こうしてとりあえず異世界に来てから3日目にしてついに名前が決まった。





















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