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宝物部屋
月夜の封印されていた部屋。
そこを開き、唖然とする。
そこにあったのはRPGで見るような宝箱。それも一つではなく沢山ある。
「ちょっとちょっと月夜さんや、これは何ですか?」
「ふっふーん。これは私が封印されるまえに人間どもから奪ってやった宝の数々です。ただでは封印されてやるものかと奴らの大切なものをいくらか頂戴してやったのです。」
おお、わりと大胆なことをされてたようで。
「とりあえずここにあるものは全部君にあげる。自分を救ってくれた恩人にプレゼントだよ。」
なんか急に凄いことを言い出した。
「え。いやいやこんなに貰えませんよ。大したことしてないですし」
「いやいや私の封印といた時点で大したことなのよ。人間どもが数百人がかりで掛けた封印を一人でといたのだから。私はあと何千年封印されてるのかと思ってたんだから。とりあえず黙って受け取って。」
「うーん、実感湧かないんですけど、じゃあありがとうございます?」
どうやら受け取らないと話が進まないみたいなので貰うことにした。