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まだ構想が成り立ってないので時列が変かも知れません。主人公は大体2000年くらいに産まれた設定です。詳しいとこは活動報告でかきますが、矛盾点や質問があればコメントにてお願いします。ブックマークお願いします!!
3/31少し修正しました。
相変わらず、動いているものといえば太陽だけだった。暇すぎて、何百年ぶりに中学生が考えるような自己哲学に耽ったりもしたが、どうしようもないので止めた。
今は西暦二千五百年を過ぎている。大昔の『マンガ』という書物に、好き勝手やった不老不死の生物が宇宙空間に放り出されて、何も出来ないうちにとうとう考えるのをやめた、というものがあった。僕もあんなふうになるのだろうか?
目が見えなくなれば何か変わるかも知れないと思って、太陽を見続けたりもした。我慢出来ずに止めたけど。
そもそもあれは太陽ではない。何もない異世界にただ一つでも、いい感じの距離に恒星が存在していたのは、奇跡としか言いようがない。
僕は愚かなことに身体一つでここに来てしまった。
僕が産まれた頃にはもう既に、世界は太陽光からのエネルギーだけで成り立っていた。2450年、エネルギー効率が驚異の97.6%のソーラーパネルが開発された。携帯ゲーム機は光さえあればほぼ永遠に遊べるのだった。
ところで、そんな世界では逆にエネルギーが有り余った。そこでただただアホみたいな量のエネルギーを発散し続けていたら、時空が歪んで変な穴が空いた。それが人類が二百年間開発しようとしてできなかったワープホールの呆気ない始まりだ。
もう一度言おう、僕は愚かにも身体一つだ。技術がいくら発展しようと、人間自体の構造は変わることがなかった(寧ろ機械に頼りすぎて後退したかも知れない)。体を改造してソフトを内蔵とかも出来ないことではなかったが、純人間の僕には退屈から逃れることは不可能だった。
身体一つと言っても最低限服くらいは着ていたので、上着を脱いで放り投げたりもした。恐ろしい速さで落下していったので直ぐに見えなくなった。それでもバサバサという音がして、鳥なんか飛んでるはずなんてないので下を向けば、見覚えのある緑のジャケットが羽ばたいているではないか。僕はしょうがなくそれを着直すのだった。
太陽が三度目の顔を出した。3日も耐えたなんて凄すぎる。さあ死なせろ。
なーんて言っても無理なんだろ?ハイハイ知ってます。じゃあどうすりゃいいんですか?ずっと落ち続けるなんて永久機関が作れますねー。ドサッ!!!イテててて。あ〜あやっと地面か、長すぎて死んでしまうかと…………あれ?
『ドサッ!!!』というのは完全に外界からの音だった。僕は地面に落ちていた。
「やったー!!」と言うのも束の間、あれ、死んでないぞ?
そこは確かに上から眺めていた地面だった。固い。普通は死ぬ。しかし僕は五体満足でうつ伏せに寝転がっていただけだった。不思議。
『ガガッガガガッ』懐かしい音がした。メガホンの音のように思えた。二千百年には、その言葉を口にする人はいなくなった、今では歴史資料レベルだ。ああ、小学生のころ、やけに五月蝿かった教頭を思い出させる音。じゃない!!!何でこの時代にこの音が!!?
僕は立ち上がって後ろを見た。そこには…
「あーあーマイクテス、マイクテス」太陽に似た恒星、断崖絶壁、廃れた利器、そして暴力的な美しさの少…いや、美女。
なんか行き当たりばったりで書いてたら結構速く書けますね。感想や質問、その他コメントにはなるべく返信していきます。モチベが上がったら更新速度も上がります。だからブックマークお願いします!!
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