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先ずは読んでみてください。精一杯書いたのでブックマークお願いします!!
魔王がいない。魔女もいない。モンスター、いやそれ以前に、人っ子1人さえもいない。全くもって何もない。言葉では形容できないどころではなく、読者諸君にとっては概念自体が存在しない。そんな世界に僕は来てしまったらしい。
これが普通の人なら
「ヤバイ!!これからどうやって生きていけばいいんだ!?」
とか
「ああ!ワープホールが壊れてしまった!ここには私1人しかいないのに、人類が三千年もかけて開発したワープホールを作れるまで、文明を発達させるなんて無理だわ!!」
又は
「お、女がいない。これじゃあ俺の生涯童貞は確定したってのか!?」
なんて言うんだろうが、僕は違った。僕は不死だ。ほとんど不老でもある。何をしなくても生きていけるし、三百万年かければワープホールだって作れるんじゃないかと思う。最後に関しては、ノーコメント。だが僕が嘆かないのはそんな理由ではなかった。
僕は自殺志願者だ。この世界には死ぬために来た。
異世界番号13057番に重大なバグが発見されたのは最近のことだ。ワープホールが一方通行で、また別の異世界に行くことが不可能らしい。ワープホール14721番に、通行禁止の看板が立てられてから5年にもなった。
誰もいない(いるとすればそいつも自殺志願者)ので人生に見切りをつけたら行ってみれば、というのは心優しい友人の助言だ。
入口には誰が書いたのか『10キロ歩けば奈落の崖』という看板があった。底が無いと噂には聞いている。
「はぁ」とため息を吐いてみる。思えば人生つまらないものだった。永遠にアルバイトをしていれば、少しずつ貯金することで、大した努力無しに大富豪にも成れた。しかし、百年かけて貯めた金も、ほぼ全ての料理やアクティビティを体験してしまうと意味もなくなった。
何故不老不死なんだろう。とうに死んだ両親は普通だった。18歳くらいから、歳をとらなくなった気がする。友人が死んでいく中で、僕だけあくせくアルバイトしていた。僕が産まれてから百五十年で異世界旅行が主流になった。
もうすることがなくなったんだ。異世界だって百個も見てきた。悪魔が支配する世界も、水がない世界も、重力がオリジナル世界の1000000000000000倍の世界さえもいった。僕は死にたくて死ぬのではありません、生きたくなくなったので死ぬことにしたんです。
と言ってる間に崖についた。確かに底は見えない。果たして死ねるのだろうか。死ねなくてもずっと落下してるなら、なかなか飽きはこないだろう。でも飽きが来たら………まあいいか。
ということで僕は取り敢えず落ちてみた。
投稿後でもちょっと設定安定してないので、矛盾が生じるかも知れませんがご了承ください。キャラは4話くらいからちゃんと登場しますので、まだ見切りを付けないでくださいお願いします!!
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