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63 セレスとのデート後編。


 俺は辺りに水しぶきを撒き散らしながら走った。準備運動も無しに走ったので、今にも心臓が口から飛び出るくらいに胸が痛い。喉の奥のあたりに血の味がするのを、唾を飲み込んで抑えこむ。

 俺は全速で走りると同時に、全開で脳みそをフル回転させていた。

 

『確か、公園を出て少し行った所に、コンビニがあったはず……。いや、コンビニじゃ着替えは手に入らない……。それならば、ユニ◯ロか何かがでTシャツ何かを買ってだな……。そんな店、走っていける範囲に無いじゃねえか』


 所詮、俺のちっぽけな脳みそではフル回転させたところで出てくる答えはたかが知れていた。

 目的地を持たない俺は、何処に向かって走ればいいのか? 無闇矢鱈みやみやたらに走り回るくらいならば、一人で待っているセレスのもとに戻ったほうがいいのではないか?

 俺は走る速度を緩めていく。足が完全に止まる前に、どちらを選ぶか答えを出さなければ……。時間が立てば立つほどに、待っているセレスは辛い思いをすることだろう。

 俺の脳裏に、小さく丸まってすねた表情のセレスの姿が浮かぶ。

 通り過ぎていく街路樹がゆっくりになっていく、俺の足はもうすでに早歩き程のスピードだ。早く、早く結論を出さなければ、決めなければ……。こんな時、俺はいつも判断を先送りにしてしまう。

 歩道を歩く俺の横を、数人の人たちが通り過ぎて行く。

 俺はもう歩みを止めてしまっている。疲労した足と心肺が、足元をふらつかせ、視線をアスファルトへと落とさせる。


「コホン、お困りのようですな?」


 どこかで聞いたことのある声に、俺は荒い息のまま顔を上げる。


「これはこれは、水も滴る良い男でございますな」


 カイゼル髭を撫でながら、優しい頬笑みで俺を向かえてくれたのは、老紳士ブラッドさんだった。


「ど、ど、どうし……」


 まだ俺は言葉をうまく発するほどに、肺の機能が正常に戻ってきてはいなかった。


「いえいえ、わたくしはいつでもどこでも神出鬼没でございますよ。どうして? なぜ? 等という言葉は通用致しません」


 老紳士ブラッドさんは得意気に言ってのけた。

 どうやら、ワープ能力を本当に持ち合わせているのかもしれない……。

 

「まぁまぁ、今日はあれです。偶然に通りかかったということでよろしいですかな?」


「え?」


「あと、偶然わたくしは、若者向けの服を二着ほどもっておりましてですね。もし宜しければ、それを神住かみすみ様に、差し上げようかと思っている次第でございます」


 老紳士ブラッドは、手品のように何処からともなく紙袋を取り出して俺に手渡す。そして、俺に袋の中を見るように促した。

 俺が袋の中を見ると、そこには二組のどこにでもあるようなTシャツとジーパンが入っていた。



「このような粗末なお召し物を、お嬢様にご着用させるのは心苦しいのでございますが、これでしたならば、神住様が、どこぞのお店でお買い上げしたとしても、おかしくはありませんでしょ? 流石に神住様が高級ドレスを持って戻られては、おかしいと感づかれてしまいますので……」


「ブラッドさん……」


「本日は、わたくしたちは此処には居ないことになっておりますゆえ。ご理解いただきましたか?」


 老紳士ブラッドは、口元に指を一本持って行き『内緒ですよ』と合図してみせた。


「なんて、お礼を言っていいのか……」


「お礼を申し上げたいのは、こちらの方でございます。お嬢様がわたくしたちを頼らずに一人でなどと、申し上げてくれたことに、わたくしは感動すら覚えております。ああ、お嬢様も大きくなられたのだなぁと……」


 老紳士ブラッドは、目頭に熱いものがこみ上げてきている様子だった。


「さてさて、こんなところで時間を食っていてはいけませんよ。さぁお戻りなさい。お嬢様が首を長くして待っております」


「わかりました。本当にありがとうございます」


 俺は頭を深々と下げると、踵を返して公園に向かおうとした。


「ああ、そうだ。こちらもお持ちくださいませ」


 その声に俺が振り向くと、老紳士ブラッドはこちらに向けて二枚のバスタオルを投げつけた。バスタオルは綺麗な弧を描いて、狙いを外さずに俺の胸元に向かって飛んでくる。俺はそのバスタオルをしっかりと受け取ると、再度老紳士ブラッドさんに頭を下げた。

 手を振って見送る老紳士ブラッドさんを後にして、俺はセレスの待つ公園のベンチに向かい全速力でかけ出した。

 自分でも驚くほどの速度で俺は走っていた。

 疲労と、手に持った荷物を考えれば、走る速度は落ちて当たり前なのに、どんどんと加速していく。

 ああ、きっと俺は一人で走っているのではない。背中を大勢の人に押されて走っているからだ。俺は気がついていた。老紳士ブラッドのすぐ近くの街路樹の上に忍者が潜んでいたことに……。本当、俺に見つかるなんて忍者失格だぜ……。

 もう俺の足は二本だが、二本じゃねえ! 何を言ってるかわからないと思うし、俺もわからない。けれど、

わからなくても知ったこっちゃない。目的地に向かって一直線、迷いもせずに一直線。




 ※※※※※


 公園の中に入っても、俺は走る速度を緩めるどころか、更に最後のラストスパートとばかりに加速する。

 公園でランニングをしている青年をゴボウ抜きにして、俺はセレスの元へと走る、ただ走る。

 

「見えた……」


 セレスの居るベンチを視界の先に捉えた。

 一人で居るはずのセレスの側に、もう一人の人影が目に入る。


『まさか……。誰かに絡まれているのか?!』


 けれど、俺の心肺は杞憂に終わった。

 セレスの横に付き添うように居たのは、少し前にわんこを散歩させていたおばあさんだったからだ。

 わんこは濡れているセレスのドレスをペロペロと舐めていた。

 心配そうにしているおばあさんに、セレスは何度も『大丈夫ですわ』と繰り返していた。

 もう、小さくなって丸まってなどおらず、身体を起こして普通にベンチに座っていた。トレードマークの金髪ツインテールが水に濡れてしょんぼりとしなだれかかっていた。


「あら、彼氏さんが戻ってきたみたいね」


 俺に先に気がついたのは、おばあさんの方だった。

 続いて、わんこが俺の足に絡みついてくる。

 セレスは俺に気がついているはずなのに、こちらを見ようとはしなかった。


「彼氏さん、彼女さんをこんな所にこんな格好で放っておいちゃ駄目よ? それじゃ、わたしはこれで、またね」


 おばあさんはわんこを連れて去っていく。

 わんこは去り際に『ワン』と大きな声で吠えた。さようならと言ったのだろうか?

 セレスはおばあさんとわんこに手を降っていた。俺も合わせて手を振る。

 おばあさんとわんこが見えなくなるまで手を振り続けると、俺とセレスは同時に顔を見合わせる。


「あ、あの……。た、ただいま……」


「……」


 セレスはすぐにプイっと顔を背けて、黙りこんでしまう。


「怒ってるのか……?」


「……おそい」


「え?」


「遅いですわ! わたくしどれくらいここで待ったと思っているんですの! 十分は軽く待ちましたわ! いいえ、十五分は待ったかもしれませんわ! 七桜璃なら十秒と待たせませんわ! ブラッドなら一秒も待たせませんわ! それなのに、それなのに……。どれだけ……心細かったと思っているんですの……。七桜璃なおりの手裏剣百万発の刑ですわ!!」


 セレスは今までそういう生活を送ってきたのだろう。何かがあればすぐに誰かが駆けつける。困ったことがあれば、すぐさまに誰かが解決をする。普通の人間ならばありえないような生活を、セレスは当たり前の事として享受してきたのだ。

 だから、寂しかった、不安だったのだろう。俺が想像する何倍も、何倍も……。


「本当にごめんなさい」


 俺は背骨が折れ曲がるくらいに頭を下げた。


「そんでもって、これ!」


 セレスにバスタオルを手渡しする。


「これで髪の毛とか拭くといいよ」


「……こんなもので、わたくしの機嫌は直ったりは致しませんわ!」


 セレスはバスタオルを手にとって、少し匂いを嗅いでみせた。俺もまねして匂いを嗅いでみる。お日様の匂いがした。

 かと思うと、セレスは俺の渡したバスタオルをこちらに向けてつき返してくる。


「……拭きなさい」


「え?」


「わたくしの髪を拭きなさいと言っているんですわ!」


 俺はあまりの剣幕に、バスタオルを受け取ると言われた通りにセレスの髪を拭いた。


「んっ……」


 髪に触れた途端、吐息のような声がセレスから漏れては、俺は思わず手を止めてしまう。


「続けて……」


 セレスの言葉に、俺は再度濡れたセレスの髪をバスタオルで拭き取る。金髪が陽の光に反射して、まさに黄金のように見えた。


「さっきのおばあ様は、貴方のことを彼氏だと言っていましたわ……」


「そう言えば、そんな勘違いしてたな。まぁ公園で二人っきりでいたら、そう思われて仕方ないんだろうな。あのおばあさんの世代だと特にな」


「……」

 

「どうした?」


「なんでもないですわ。それより、もっと優しく丁寧に拭いてほしいですわ」


 なぜだかわからないが、お嬢様はご機嫌斜めになったらしい。


「はいはい、お嬢様のお言いつけのとおりに」


 俺は時間を掛けて念入りに丁寧に、セレスの長い金髪から水滴を拭き取った。あとは、ドライヤーでもあればいいのだろうが、そこまでは無理というものだ。

 

「この程度で許して差し上げますわ」


「はいお嬢様。それではこちらにお召し替えがございますので……。って、どこで着替えればいいんだ? さすがにここでは……」


 俺はあたりを見回す。確かにここは人通りがないし、木々が人の視界から隠してくれる。とはいえ、着替えるのはさすがに無理だろう。

 俺の視線の先に、公園の公衆トイレが目に入る。運良くここのトイレは、清潔でお洒落な作りをしているので、ドレスに着替えるのは無理としても、ドレスからTシャツに着替えるぶんには問題ないだろう。


「ほら、これ。お嬢様のセンスにあわないだろうけど」


 俺はTシャツとジーパンをセレスに手渡しする。

 セレスはTシャツを目の高さまで持ち上げると、珍しいものでも見るようにしげしげと見つめた。


「……これは、神住様がお求めになってきたんですの?」


「え? ま、まぁそういうことかな」


 老紳士ブラッドさんに内緒にされているので、本当のことを言う訳にはいかない。なので、これは良い嘘だということにしておく。


「良いんですの? このお洋服をわたくしが着ても?」


「ああ、そのために持ってきたんだからな」


「……あ、ありがとうですわ」


 セレスは俺が渡したTシャツとジーンズを、大事そうに胸に抱きしめた、


「おいおい、そんな風にしたら、その服も濡れちゃうだろ」


「そうでしたわ」


 セレスは慌てて服をベンチの端に置いた。


「ところでお着替えは……」


 セレスは周りを見回すが、お嬢様が着替えに使えるような場所など、そこらにあるわけもなく。


「えっと……」


 この後、トレイで着替えるように説得するのに、俺は数分を要したのだった。

 まぁ、お嬢様でなくても、女の子がこんなところで着替えたくなんて無いわな、しかも一応デート中だってのにな……。

 


 

 俺の着替えはあっと言う間に終わったのだが、セレスはなかなかトイレから出てこなかった。かと言って、俺が女子トイレに様子をうかがいに行くわけも出来ず、ただただ外で待つことしか出来なかった。


「遅いけど大丈夫なのか……」


 もしかしたら、お嬢様というものは、お付きのメイドがいないとお着替えが出来ないのかもしれない。

 そんな心配をすること五分。

 セレスはやっとのこと着替えを終えたのか、トイレから出てきた。


「お、お待たせ致しましたわ……。こ、これで良いんですの?」


 Tシャツにジーパン姿のセレスというのは、とても新鮮味に溢れる姿だった。とくに、いつも大仰なスカートを身に着けているので、お尻のラインというものが全く見えていなかったのに、このスリムなジーンズはセレスの腰回りと、お尻のラインをくっきりと見せてくれた。


「なるほど、これはいいものだな……」


 俺は素直に感心した。オッパイが小さい事を充分に補って余りあるお尻と腰回りだ。キュとしまったウェスト、それでいながら少し安産型なのかと思ってしまう、ぷっくりとしたお尻。うーむ、これは本当に良いものだ……。俺はまるで陶芸家の作った壷でも見るように評価してみせた。


「な、なんだかその視線……邪なものを感じるのは気のせいですの……?」


 セレスは俺の視線の中に含まれるエロス成分を感じ取ってか、お尻の辺りを隠すようにして身構えた。


「いやいやいやいや、そんな格好も似合うなぁと……」


「……でも、今朝は、わたくしのドレス姿を似合っていると褒めてくださいましたわ……」


「ああ、どっちも似合うよ。これホントだから。ドレスはドレスの、これはこれの、それぞれに良さってのがあるんだよ」


「なら、素直に喜んでいいんですの?」


 俺は頷いてみせた。

 セレスは満足そうに微笑んだ。



 お互いの濡れた服を、近くにあった樹を物干し竿代わりにして干すと、俺たちは二人並んで景色のいい所で芝生に寝転んだ。


「な? ドレスだとこんなところに寝そべったり出来ないだろ?」


「ですわね」


 両手両足を思いっきり伸ばして、きれいな青空を見上げる。視界は全て空で覆われ、他のものは何も見えはしない。


「このままボーッとしてるのも悪くないな……」


「今朝は早起きしましたから、眠ってしまいそうですわ……」


 セレスの大きなあくびの音が、俺の耳の飛び込んでくる。


「恥ずかしいですわ……」


「気にすんなよ。俺も……」


 俺もつられて大きなあくびを一つ。


「あららら、仲間ですわね」


「ああ、あくび仲間だな。お行儀が悪いったらないな」


「ですわね」


 あくびの後は、二人揃って大きく深呼吸を二つ。その後、背伸びを三つ。あまりの二人の動きのシンクロっぷりに、笑い声を一つ。

 

「こんな休日の過ごし方もあったんですわね……」


「まぁ、これは普通のデートとはちょっと違うかもだけどな」


「わたくし、とっても楽しいからオッケーですわ」


「なら良かった」


「そうですわ。先ほどの、お洋服のお礼をしなければいけませんわ」


「ん? 気にしなくていいよ」


 実際、あれは俺の金で買ったものどころか、老紳士ブラッドさんからのものなのだから。


「お、お礼ですわ……」


 俺の右手に、暖かく柔らかい感触が伝わる。それと同時に、鼓動も……。

 それはセレスの手だった。セレスは俺の右手を掴んでいた。寝転んだまま、俺とセレスは手を繋いで、空を見続けたのだった。もしかすると、こんなのがいわゆる青春ってやつなのかもしれない……。

 その時間はまるで永遠に続いていくかのように思えたが、現実は許してはくれなかった。


「おっと……」


 俺の着替えたジーパンのポケットに入れておいたスマホから、アラーム音が鳴り響く。俺はその音に驚いて、思わず繋いでいた手を離してしまう。

 これはセレスとのデートを切り上げるタイムリミットを知らせるアラームだった。このままこの公園に居たのでは、午後の花梨かりんとのデートに間に合わなくなるのである。

 

「どうかなさいましたの?」


 セレスは上半身を起こして、こちらを見て尋ねる。俺も身体を起こす。


「い、いや、あの……。今日は、色々あったし……」


「はい、色々ありましたわ」


 セレスはまるで昔を思い返すように、今日の出来事を反芻しているようだ。


「そんな訳で、デートはそろそろお開きってことに……」


「……まだお昼ですわよ?」


 セレスは空を見る。お天道さまはまだ真上に登りかけている途中だった。


「いやいや、やっぱりさ、ちゃんとお風呂に入って着替えたりしないとさ、風邪引くかもじゃん。だから、また日を改めてってことで……」


 いまさら過ぎる発言だった。そう思うなら、噴水に落ちた時点でデートを終了させとけよって話だ。


「……なんだか、怪しい言い回しですわね。何か隠し事でもしているんじゃありませんの?」


 俺のあやふやな態度に、セレスは疑いの視線を投げかける。


「えっと……。セレス! お前がもし風邪を引いたりしたら、俺は忍者に顔向け出来ないだろ! というか、命がないだろ! いや、それはいい。それは別にいいんだけど、セレスが病気になったりしたら、俺はすごく悲しくなって泣いてしまうかもしれない! うん、泣く! むせび泣く! だから、ここは、アレがアレでアレだ! アレでアレなんで、ここらで切り上げるということでアレだ!」


 毎度のことだが、俺は自分で何を言っているのかよくわからなかった。

 けれど、俺はただ一点にかけたのだ。

 そう、セレスが稀代のアホっ子であるという点に……。


「そ、そうですの……。そこまで神住様が、わたくしのことを心配してくれるというのならば……。今日はここまでにしてもよろしいですわ」


 しょんぼりとしながらも、セレスは俺の意味不明な言葉を飲んでくれたのだ。

 良かった。

 本当にセレスがアホっ子でよかった……。




「今日は楽しかったですわ」


「うん、俺も楽しかった」


 公園の出口付近で、俺たちは別れの挨拶をかわす。

 セレスは別れ際、名残惜しそうにしていたが、俺にはもう時間がなかった。


「またな!」


 俺は別れの挨拶もおざなりにして、猛ダッシュで公園を後にしたのだった。

 急げ俺、まだデートはもう一つ残っているのだ。

 


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