第26話 ゲレンデじゃなくても2割増しです
今日は少しでも暑くなる前に行こうという事になった。シーツと枕カバーなど洗濯して、使った布団を干して、恭子さんを留守番に残して出掛けた。
お母さんも恭子さんも留守番をしたかったみたいで、ジャンケンで勝った恭子さんが喜んで天井に向かってピースをしていたのが印象的だ。
昨日と違い全員水着である。準備運動をしてから水に入った。
お母さんだけはシートを敷いて荷物番をしながら私達を見ている。
少しだけ泳ぐと、男の子五人でビーチバレーを始めた。勿論、一人は審判役だ。私達はその様子を応援する。声援を送りながら、お母さんは恭子さんから預かったカメラで撮り、私はお母さんのを使い、玲奈と夕菜ちゃんも交替しながら撮っていた。
クラスメイト四人で遊ぶ時間がほとんどなかったので、四人でビーチバレーをした。二人共さすがバレー部。室内のコートとは勝手が違おうが、さっきまでしていてヘロヘロだったにもかかわらず、私達は負けてしまった。
「すごいねー。やっぱり上手い。さすがバレー部だね。
私と玲奈じゃ、全然手も足も出なかったー。
二人共バレーしてる時はすごく格好いいねー」
「うんうん、そうだね。今度、バレー部の練習見に行く?」
「いやいや、来なくていいから」
「そうそう。来るなら俺達がレギュラーになったらにしてよ」
さすがに疲れて、揃ってお母さんの所へ休憩しに行ったが、健人くんと和維くんはすぐに翔惟先輩と雅さんに連れ出され、またビーチバレーを始める事になった。さすが運動部。
存分に遊んだ私達は、昼前に別荘に戻った。
「ほらほら、女の子達は先にシャワー浴びてきなさい。もう三人共一緒に入っちゃいなさい。ぬるめにお湯も張ってあるから。三人でも大丈夫でしょう?」
恭子さんに押されてお風呂場へ行く。
「恭子さん、着替えとってこないとっ」
「あら、心配しないで。服は鞄から勝手に出させてもらうけど、下着は私がプレゼントするから」
脱衣所で脱いで脱いでと急かされる。水着の上に着ていたシャツを脱ぐと、メジャーで測られ唖然とする私達三人に投げキッスを放ち、上機嫌でいなくなった。
お風呂をあがると、脱衣所には私達の服と新品のブラ・ショーツと着け方が書かれている紙が置かれていた。紙を読んで着けていく。
「私、いつもより大きいサイズだけど、ピッタリだわ」
「これすごい。見て!!あたしの胸、いつもよりスッキリに見える」
「お姉ちゃん、これ、苦しくないよ」
皆でお礼を言おうと急いで服を着て脱衣所のドアを開けると恭子さんが立っていた。
その後ろにバスタオルを腰に巻いて着替えを持って並ぶ、健人くん・和維くん・千里に雅さんがいる。恭子さんと雅さんは苦笑し、他三人は顔を赤らめていた。どうしたんだろう?
私達は恭子さんにお礼を言い、彼らには「お待たせしました。どうぞ」と言ってその場を離れた。
後で恭子さんに再びチェックと指導をされたのは、ちょっと恥ずかしかった。




