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「俺と神々のラグナロク 」〜黒歴史から始まる最終戦争〜  作者: ライオンの書
壱章 黒伶騎士(クロレキシ)の爆誕
8/13

8.警告


僕――モクモクは、オーディンたちに取り押さえられ、アテナの前に転がっていた。


「アテナ、ごめ〜ん」


「モクモクって、なんでそんなにアテナをよく怒らせるんですかにゃ?」


「……タルタロスさんに頼んでみますか。【神の牢獄】で悔い改めなさい」

アテナは眉間にシワを寄せた。


「アテナ、他の神ならともかく、モクモクにはタルタロスちゃんの権能は通じないにゃ」


「……そうだったわね。腐ってもコイツ、私たちより()()の神だもの」


「おい、"腐っても"は余計だろ」


「ルシファー、何かいい案はないの? どうにかしてコイツを懲らしめるための」


「ない! だって、モクモク強いんだもん!」


「だよね」


「ところで……空八から変な匂いがしたんだけど、モクモク、お前何か知ってるんじゃないか?」


「急に"サタン"モードかよ。驚かせるなって」


ルシファーの黒い目が赤く染まり、黒い角も赤に変化していた。


「それで、何を知ってるって?」


モクモクが問い返す。


「空八から……俺たち()と同じ匂いがしたんだ」


「「「⁉」」」


「お前の鼻は犬かよ」


アテナ、ディアーナ、バステトは驚愕していた。


「サタンよ、それは上層部でも極秘の情報だ。あまり広めないでくれ」


オーディンが低く答える。


「どうしてだ、オーディン」 ルシファー――いや、サタンが問い詰める。


「……空八のステータスを見た時、"ハズレ称号"があっただろ」


モクモクが静かに口を開く。


「ハズレ称号? でも、モクモクは前に、空八くんのステータスに『チート』を仕込んだって言ってたよね……」


ステータスを見なかったアテナが疑念を浮かべる。しかし、モクモクの一言でその場は静まり返った。


「――第三者によって改ざんされた。 …………『■■に嫌われる者』の■■の部分が、それだ。改ざんしたのはヤツについて、これからオーディンたちと話し合うつもりだ」


「恐らく、空八を殺そうとしたんだろう。あのステータスで、あの世界にいたら、いつ死んでもおかしくなかった」


オーディンは頷いた。 ちなみに、空八が住む世界の死亡率は、地球の100倍。その原因は、モンスターやテロの多発によるものだ。


「……なんのために、空八の人生を歪めたの?」


ディアーナの声には怒りがこもっている。


「それはな……空八の前世が関係してる」

モクモクが静かに言った。


「前世って、地球の?」


「違う。地球の何億回前の話だ。これ以上は言えない」


「わかった。じゃあ、■■のヤツは誰なんだ?」


「……危険だぞ。そいつらには出すな」


「警告なのかにゃ?」


「そうだ。お前らじゃ、手に負えない。でも大丈夫。

万が一のために、最強の僕のところに直接連絡が来る腕時計を渡したんだ」

「……相手の名前を教えて」

「俺の話し聞いてましたか?」

アテナが静かに言った。


「私にも教えて」

「俺にも教えろ」

モクモクは長い溜息を吐く。


「言うと思ったよ。相手は絞れている。

これが唯一の警告だ。ソイツらは俺達の先祖にして、我々新神を滅ぼそうとした」



――()()だ。



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