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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

腐女子として創作の壁

作者: 音乃 響

投稿はお久しぶりです。マイページではちまちまと作品を書いて保存していますが投稿までには至っていません。もうちょっと日常が落ち着いたらと思いつつ、家庭も仕事もトラブルだらけで涙目です。

せめてエッセイを投稿して弾みをつけて他の作品の投稿へ繋げられたらいいなぁ。

 私が二次創作に目覚めたのは多分小学校へ上がったころからです。

 ドラえもんだとか有名どころのアニメのパロディ的なものを描いていました。四コマがほとんどで級友とかに見せて内輪受けすると嬉しかったのを覚えて居ます。

 好きな漫画家さんがいて、その方がご自身の作品のモブにアニメキャラとか描かれていて、またその作家さんが多分腐っていたのでしょう、ヒロインとヒーローの主軸の話にオネエさんであるとか、ヒーローに恋心を隠して友人として接する人物がいたり、バディものを描かれるとそこはかとなく薫腐臭があり、私にとって腐女子に至るのは自然の流れで小学六年生頃にはしっかり腐っておりました。


 で、自然の流れとして本格的に腐った二次創作、オリジナルを描き始める訳ですが同人誌を作ってイベントに参加しだし、社会人になったころ、隙間時間で漫画を描くことが難しくなったことと自分の作品を作るのに文書の方が心地よかったので今では文字ばっかりです。

 自分でHP作ってサイトを開いたときには作品の九割は腐った作品でした。まぁ雑食なので男女も男男も女女も異形人類も人類異形も何でもOK自分の中の萌えセンサーにひっかかれば流行っているとかマイナーだとか関係なくたとえ自家生産オンリーであっても楽しく過ごしておりました。


 ネットで仲良くなった方と絵チャや文字チャ、掲示板の交流と、楽しく過ごしました。

 そんな中、医療関係の大学生である一人の人とお話をしている時に、男性同志の行為に置いて気になると話題が及びました。

「後ろ解して”濡れてきた”とかって攻めが受けに言っちゃったり、地文で描写あったりするじゃないですか、多分その液体って腸液だと思うんですけど、余りその液が出ちゃうの心配なんですよね」

「心配って何が? 」

「腸液が出るってつまり傷があって炎症してるってことなんで……」

「え、そうなの? 知らなかった、なんとなく他の作品読んでそんなものなんだ~って思ってた! 」

「まぁ、BLなんてファンタジーですからね! 気にしないでください、つい、気になってしまうだけなんですよー 」

 彼女との雑談の一つでした。

 なんてことの無い話の一つだったのだと思います。


 でも、それは私の中で一つの分岐点となりました。


 ネットで検索をしました。 腸液が漏れるってどんな症状なのかなって。 


 それから、描写に臆病になったんですよね。

 なんとなく雰囲気で”エロい”よね、”萌える”よね、”滾る”よねって軽く書いていた描写に怖くなりました。


 勿論、ドキュメンタリー物を書いている訳では無く、その頃は二次創作です。原作で自分が守ると決めている設定を守っていれば、読者の方はファンタジーだとBLを楽しんでくださいます。

 私の葛藤は作品に反映されて楽しいものではありません。


 話は変わって、長年同人活動をしていた私なので、周囲には別ジャンルの友人が沢山いました。

 その中には三次元萌えの方、実写ドラマ萌えの方も居ました。

 

 某J事務所の推しアイドルを中心とした同人誌を作る方も沢山いました。


 私が小学校高学年、遅くても中学生になった頃にはお亡くなりになった創業者がいたいけな少年に手を出しているという話はまことしやかに噂話として耳に入ってきていました。

 田舎にすむ普通の学生だった私の耳にも入っていました。 女性週刊誌も、男性向け週刊誌も読みませんし、ネットもそんなに発達していなかった頃からです。

 アイドルは大変だなぁ、そんな思いをしても芸能界デビューしたいのかなぁと思っていました。


 時代がすすみ、テレビ番組などで、某事務所の所属アイドル達が創業者とのエピソードをトークで披露することが増えました。

「あら?無理やり性交渉をしていると言う噂があったけど、やっぱり噂で、ただの熱心な少年を発掘することが好きなおじいさんなのかしら? 」

 私は首を傾げながらもテレビで笑っているアイドルを見て、創業者と仲良しなんだなぁと微笑ましく感じる事もありながら過ごしました。


 今回の本人が亡くなってから、犯罪を認める事態になったことを見て、あの楽しかったエピソード話は、たまたま被害になっていなかった少年だったから披露出来た話だったのか、それとも被害にあっていながら虚構のアイドルを演じていたのか、私には分かりません。


 ネットで親交のあった方と連絡をすることがあって、そのメールのやり取りの中で某事務所の話になりました。

「〇×(グループ名)推しだったのに、今テレビ局が手のひら返しでさ、露出減って可哀そう」

 彼女は言います。

「〇×のAが推しキャラなんだけど、B×Aが最高で」

「え?創業者が性犯罪者確定、被害にあった子多数って話題が出ているけど、推しメンでBL描いているの?」

 私の驚きの発言に彼女は「創作したものを本人に見せる訳でも無いし、そんな事で留まる愛じゃないよ」と告げました。


 なんだか思考がぐちゃぐちゃです。


 三次元の本当にカップルでは無いであろう男性の話をきゃーきゃー言いながら読んだ事があります。萌え語りをしたこともあります。


 被害者かもしれない人、被害者と仲良しであるかもしれない人を題材に話を今なお創れる彼女に私はドン引きしました。

 でもドン引きしながら自分も彼女と五十歩百歩だよなとも思ったのです。


 私は恋愛において、同性愛異性愛関係無く雑食です。

 恋愛物じゃない作品も大好きです。

 ただ激しい性描写のある作品が(もともと下手で苦手ですが)書けなくなりました。

 今後書けるようになるのかどうかも分かりません。

 別に書かなくても良いと言えば良いものなので、問題無い、のではありますが。


 同人活動関係の無い友人が、今話題の事について言いました。

「このCって”気が付かなかった、知らなかった”って本当かな、感じる空気ってあるよね、今まで黙ってたんなら、性犯罪者と同罪だよね」

 憤慨する彼女の感覚はある意味まともだと思います。


 ですが、某事務所絡みのBL的同人誌を楽しんでいた自分が”黙っていた彼ら”に対して糾弾することはできないな、とも思うのです。


 男性性被害だけではなく、女性の性被害もあると言う話です。真偽は芸能界とは遠く離れたところで生活する私には分かりません。

 ただ、ハラスメントが限りなく少ない世の中になってくれればいいな、と思います。


 まぁ腐っているので、そこはかとなく腐臭のする作品は今後も書いていくのだろうなとも思うのですが……。







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― 新着の感想 ―
[一言] >所属アイドル達が創業者とのエピソードをトークで披露することが増えました これ当時から不思議でした。 ナゼそんなことをテレビ局は喋らせるように企画していたのだろうかと? これは今でも不思議…
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