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犬山に連れてこられたケイ達は屍人に対抗するために訓練をすることになって…
ケイ達はまず拳銃やナイフの使い方を教わった。それ以外はずっと2対1の対人戦だ。
「もっと頭を使え 素早く動け じゃないと攻撃ぱ当
たらんぞ」気づけば日は傾いていた。
「今日はもう終わりだ」
「いや〜やっと終わったし帰ろ…」2人は揃えて言う
「いやお前らはここで野宿だ ライターはやろう
食い物も現地調達な」
俺達は改めて気付かされた所詮あいつのペットや玩具に過ぎないということに。今ある道具は弾が3発入った入拳銃とナイフだけ
「おいケイどうする?もう6時だ早くしないと完全に
日が沈むぞ」
「とりあえず水が必要だ。川を探そう1人で森を歩く
のは危険すぎるから2人一緒だ。今日は幸い晴れて
るから北極星を目印にして北で探そう」
2人はひたすら歩いた。10分くらい歩いただろうか川があった。俺達は途中で拾ったペットボトルで水を汲んだ。広場に戻って集めた枯れ葉や木の枝に火を付けた。最初は小さく火がつくか心配だったが少しずつ大きくなった。火がメラメラと揺れている周りの影もそれに合わせて動いてる。さっそく水を煮沸消毒して2人で飲んでみた。自分達で汲んだ水はとても美味しかった。ひょっとしたらコーラやファンタよりも美味いと思った自分がいた
「水は良かったけど食べ物はどうするの?」
と言われた。ケイは黙っている。
「この拳銃で鹿とか狩るのは?」
「正確に打つことぱほぼ出来ないし、こんな暗いな
らそもそも見つけられないよ」
「釣りはどう?」
「釣りのやり方わからないから無理だな」
「じゃあどうするんだよ?」
「寝る!」
「えっ寝る?」呆れた声で言った。
次の日、犬山は
「お前らまだ生きてたのか?」
とおにぎりを食いながら尋ねる
"くそじじい"
そう言いかけたが理性がそれを止めた。今日もずっと対人だ。
"昨日とは違うそれぞれが攻守の役割を
絶えず変えている 面白い"
ケイは思い切り脚を蹴り上げる
"受け身のフェイントからの蹴り、普通ならこれは
攻撃…やっぱりお前らは俺と同じだ"
犬山目掛けて砂埃が舞う。一瞬目を閉じた。
「今だ!アスカ」
後ろに回り込み、殴りかかる
「良い!…だが遅い」
その拳は右手で止められていた。
そのすぐ後
「今日はこれで終わりだ。」
3時間で終わったが2人の周りには汗と熱気が纏わりついていた。犬山は車でラジオを流しながら帰る
「楽しませてくれるじゃねーか」
◇◇◇
「おい、惜しかったな俺ら」
「‥でもまだまだ届きそうにないよ」
「これから強くなると思うとわくわくしてくるな」
「そうだな、って言うかメシどうする ハンティング
でもしてみるか?」
「おぉやろう!」
‥『ザッザァー速報です。午後4時25分頃、屍人が○市で出現して付近の森に逃げ込みました。被害は確認出来ていません。近くにお住まいの方は十分に警戒して下さい。』
「んっあーちょっとまずいかもな」
犬山はエンジンを吹かす