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「早く帰ろー」
「暑すぎて死そうだよ」
校舎から出て行く3人に容赦なく日差しが襲う。
「良くこんな暑い日に外で部活出来るよな」
「マジ尊敬するわ笑」
と言いながら木陰沿いに下校していく。最近、北海道も夏は暑く30℃を超える日は珍しくはない。
そうやってたわいもない会話をしながら3人は車通りの多い大きい交差点で信号が青になるのを待っていた。
「こういうニュース最近多くね」
とショウはスマホを見せながら言う。それは屍人による殺人事件だ。「わぁ怖そー」と他人事なアスカとケイ。
ケイがふと下を見ると靴紐が解けていたので屈んで結び直す。
その間2人は、「おじさんヤバくね」「あんなとこ居たら轢かれるぞ」と言っていた。
ケイは気になって顔を上げると交差点の真ん中に帽子の被った暗いおじさんが1人ふらふらしながら歩いている。
何台かの車はクラクションを鳴らしているが気にする気配がない。
それを見かねてショウは
「危ないですよー」と言い近づく。
するとあの人から黒い靄が出てきた。その瞬間2人は目を疑うような光景が広がっていた。
おじさんの体は黒く染まりおじさんの腹から何かが放射状に飛び出し近くの車や中の人に刺さっていた。
周りからは悲鳴や逃げ惑う人があるばかりだ。
1番近くにいたショウは見る影もない。
アスカの方を見ると1点だけを見つめゆっくり歩いていく。あんなアスカは今まで見たことがない。
そしてシュウと目が合った。
すると..
アスカの体が黒くなっていく。
そのまま物凄い勢いで化け物に近づいていき、拳でそいつの頭を潰して、化け物は抵抗する間もなく無残にもぐちゃぐちゃになっていく...
5時
空は残酷なほどに赤く染まっている
警察が来る頃には化け物とナニカは
動かなくなっていた。
特殊部隊らしき人が集まり、2人を回収していった
ケイは何もできなかった。
週1とかで連載したいと思います。拙い文章ですが読んでいただけると嬉しいです。
これからよろしくお願いします。