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(ア)ウイルスの流行はそろそろ収まって来たようで 〜新型アンビグラムの襲来

新型アンビグラムに挑戦しました。

前置きが長いけど(2000字)、一番最後のアンビだけでも見てってほしいです。



 例のウイルスの流行は以前に比べてかなり落ち着いて来たようですね。まだ油断は出来ないでしょうし、不安が消え去ることもありませんが、危険性は以前より弱まっていて、行政的には出口に向かって進んでいるという感じでしょうか。


 この連載ってこういう話題をするやつだったのか? って思いますよね。

 するんです!


 はいでは、


 この〝パンデミック〟という現象は我々の生活に対して多大な影響を及ぼしましたね。私自信にとっても大変に重要なことでしたし、常に関心を持ってこの現象をみていました。

 私はこの現象について理解たいし、どのように人々や社会が変化していったかを覚えていたいのです。



 思い出すのは、新型のウイルスが海外から日本にやって来て、感染が広がっていく時期のことです。テレビの情報や周囲の人々の様子が、日に日に緊張感が高めていくのを肌で感じました。ものすごい事が起こっているんだと、ニュースを見る度に胸騒ぎがしました。

 どのように日々の生活を過ごすべきなのか、誰かと会うたびにそのような話をしたと思います。そして、誰もが家から外へ出るのを自ら控えたのでした。街から人が消え、閑散とした大都市の商店街の光景はとても新鮮で不思議な感覚でした。衝撃的でしたよね。

 それは我々にとって完全に、異常でした。


 しかしそのような生活がずっと続いていくと、いつしかそれが普通となりました。新しい日常という言葉も生まれましたね。このパンデミックの期間で、以前は異常だった事が当たり前になったものが多いのではないでしょうか。



 さて現在。

 状況はだいぶ以前のものに戻りつつあるようですね。ただどうでしょう、パンデミックの前の生活に完全に戻ることはないのかもしれません。それ以上に、パンデミック以前の生活をあまり覚えていなかったり、そんなに良いものとは思えなくなっているかもしれません。

 何より、今後も目に見えないウイルスという存在への不安を消し去ることは難しいかもしれませんね。



 実を言うとですね。このパンデミックは、私がなろうで小説を書き始めたきっかけの一つでもあるのです。


 私は元来、わりと極端な個人主義者なのです。日本の憲法で唱われている、個人の幸福を追求する権利こそ最上だという思想の持ち主です。

 しかし、パンデミックが始まってからというもの多く人々は、誰かの為に、皆の為に、つまり社会の為に、自分勝手な個人の行動は控えなければならないという価値観が強まったと思います。


 私が書いている小説はそういった事への反動という側面があるんだろうと思います。思いが溢れてくるから、書き始めたんですよ。


 それから、私が興味のあるテーマに、科学があります。

 パンデミックは、科学者らによる提言が政治判断に多分に使用された現象でもあります。テレビでも科学的な言葉がよく使われ、皆で覚えましたよね。数字やグラフを見せられ、なんとなく理解して、なんとなく納得していったわけです。オーバーシュートとか、実行再生産数とか。


 では、科学はこの危機への対抗としてどれほど貢献したでしょうか。


 私にはまだ、ウイルスという厄介な存在を理解できている、あるいは制御できているというには程遠いと考えています。百歩譲って、限定的という言い方が相応しいでしょうか。

 それでも我々は、科学がそのような状態だとしても、科学にすがりつくしか無かったのだと思います。


 学問としての科学を私は信望していますし、私の思考パターンや世界認識の大きな部分が科学によって構成されています。

 しかし、科学が政治や経済、社会に使用されるとき、科学ではない別の物になるように思えてなりません。なぜなら科学が社会に応用されるとき、全ての人達に、老若男女すべてを信じさせるべく説得力を持たせなければならないからです。

 それゆえ科学というものが権威的な様相を強めていきます。


 この危機ではその権威化が非常に強まったと思います。みんなが厚労省の発表やアメリカCDCの判断を仰ぎ、それを自身の行動基準としました。



 現在では、この危機の出口が見えてきて、とても喜ばしいことではあります。が、同時にある種の敗北感を私は感じています。私のような思想がこの危機のなかで見直される事がないまま危機が終わろうとしているからです。

 本当のことを言えば諦めたという感じ、戦う気が萎えちゃったという感じです。そう、始めのうちは戦う気ってのがあったのでしょう。戦う、と言っても具体的な行動をするわけではなくて、私の心の中や身の回りでのちょっとした行動や発言のことですけどね。


 私がアンビグラムにのめり込んでしまうのも、裏を見るというかね、物事を違う見方するのが好きなのだろうと思います。見せられたまんまで受け取らないっていうかね、そういうところあります。


 ウイルスってさ、決してこの目には見えないじゃないですか。五感で感知できない。

 でも我々は完全にウイルスを認識しているし、人々の間で認識を共有している存在ですよね。その不思議さっていうものに私はずっと興味があるんです。



 めっちゃ書いちゃった(笑)。作ったアンビグラムに何とかつなげようと思って書いてたんですけどね(笑)、あんまり上手くいかなかったよ(笑笑)。

 つまり、そうね。見方を変えると認識が変わることの面白さです。アンビグラムを楽しんでください!!



 ということで、この「パンデミック」はそろそろ「収束」。

 世の中の雰囲気がもっとおおらかになって行けばいいなと願っています。言いづらかった事が言えるようになってきたかなと思い、こういう記事を書いてみました。



挿絵(By みてみん)




読めましたか? 黒文字と白抜き文字の両方で読めるようになっています。

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ざまぁ企画
― 新着の感想 ―
[一言] これ、アハ体験ができるやつですよねw 最高かよ! がんばって作ってみるか~
[良い点] 中々に熱い力説と見事な力作。
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