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(コラム)プラムが企む押韻詩に絡むコラム & 感想御礼

~まえがき~

 この連載を読んでいたいで本当にありがとうございます。感想がですね100件を超えている事に気づきまして、そんなに沢山頂戴したのかとビックリした次第です。皆さまにお礼をいたします。


 あのぉ、言いづらいんですが。新作が溜まって来たらですね、また整理して章ごとにまとめたいと思っているんですけど、このサイトはページの移動が出来ないんですよ。なので、ページを消して新規にコピーを割り込み投稿をする形になるので、その場合感想が消えちゃうんです。大変心苦しいので、急いではやらないですけども、いずれそういう事もあると許してください。


 この連載の感想欄はもう、好きに遊んで頂いて結構ですから。思いついたダジャレを投げて頂いてもいいので。面白くなかったら無視しますので(笑)。すごく面白かったら無視して、パクりますので(笑)。

 どんな内容でもお待ちしております。


 次は10万字目指したいと思っているのですが、この連載なかなかページ数や作業時間のわりに文字数が増えないので、今回は文字数をちょっと稼がせて頂いております。前書きを読んでくれたら、本文はもういいですよ。自己満な内容なので、飛ばすか斜め読みでいいと思います。


 前書き長っ。じゃ押韻詩のコラムです。どぞ。



 あのね。押韻詩は、投稿した後にかなりチョコチョコ直しているんですよ。

 作者以外が見たら大した差じゃないと思うような事を細かく直しています。あちゃこちゃ、しょっちゅう。


 出来上がって押韻詩は自分の脳内でリズム付けて流しているとすごく気持ちが良いんですよ。だから、ずーっとグルグル頭の中を繰り返し流れています。

 すると、しっくり来ない、とか滑らかさに欠ける部分というのが見つかって、そこが気持ち悪くて仕方なくなってきます。違和感やリズムや流れが悪い感じですね、直したくてしょうがない。


 前々回の『ざけんじゃねえぞ~』の作品でいくつか例を出してみます。


「不平ばっかの底辺作家だ」という箇所がありました。〝不平〟が気持ち悪い。私には異物に感じました。仲間外れというか、〝浮いてる〟という感覚になっちゃう。意味的には問題ないですが音がよくない。

 直したのが、「やっかみばっかな底辺作家だ」になります。どうでしょうか、仲間外れ感がなくなったのではないでしょうか。



 このような一つの文の中のワードをいじる事も多いですが、他によく悩むものがありまして。

 (せつ)(せつ)のつながりです。

 一つの節(複数の文のまとまり)では、最後を締まった感じで終わらせるんですが、それに続く次の節の一行目へと滑らかに入っていけない事が多いです。繋がっていない感じがしてしまいます。そこは後からよく悩みます。


 滑らかな繋がりにするために、前の節の最後の言葉から音を取って来るというのをよく使います。例えを出します。


「 ~~あっかんべーだ


  (だま)りはしないさ ~~ 」


 みたいなのです。これは完全に、しりとりですよね。一音取って来て頭に付けるだけでつながる感じがします。


 しりとりじゃない例も出しておきます。


「 ~~巧みなカラクリ


  だからハッキリ ~~ 」


 意味として話題の転換をしているのですが、音がつながると面白いです。


 他には、押韻を抑えたクッションの役割のフレーズをはさんだりしています。作中では「いいか よく聞け」というのがそれに当たります。意味的にも押韻的にも要らないんですけど、ガラリと雰囲気が変わる場所にクッションとして入れています。



 はい。こんな感じで投稿した後にちょこまかと直しておるわけであります。

 作者は投稿する前も推敲はする方ですけども、公開する事によって本気の推敲をせざるを得なくなるというのがあるのかもしれません。不思議ですが、投稿前と後では心持ちが違うんでしょうね。




 話題を変えて、私の押韻詩の作風というか傾向についてお話をさせてください。


 いろいろパターンを試してはいるのですが。どうやら、母音を合わせるよりも、少ない音でも同音で合わせるのが好きみたいです。

 つまりダジャレの延長なんですよ。根本的にダジャレを沢山言いたいだけなんです。

 それと、密度でしょうかね。同じ長さの文章の中に沢山ダジャレを入れたいみたいです。


 1音や2音だけの韻が作りやすいし楽しいです。ただ、〝存在感〟のある音で合わせたいですね。

 音によって存在感は違うと思います。例えば以前の作品で「ラジオ」を使いましたが、この3音の中で最も存在感があって重ねると面白いのは「ジ」だと思います。母音を3音合わせるよりも、「ジ」1音を同音で合わせた方が面白いと私は思っちゃいます。


 また、その1音の持っている雰囲気というのがあるように思います。

『ざけんじゃねえぞ~』では、「エー」「クリ」「ガイ」「シュ」「ッカ」「パン」などを使いました。なるべく異なる雰囲気が出るように音をチョイスしているんですよ。

 特に中盤はダークな話になっているので、終盤は明るく景気良くいきたかったので、「ッカ」でガラリと雰囲気を変えました。なんとなくキレがありますよね、そんな感じしませんか。

 最後の「パン」は弾けるような、祝福されているような、ハッピーエンド感がありませんか。ありますよね。あるねー、あるよー。


 ついでにこれも言っとこ。

「ん(撥音)」「っ(促音)」「ー(長音)」、こいつらは独特な音ですよね。こいつらを含めて音を合わせると〝合ってる感〟が強まる気がします。さらにこいつらが重要だと思うのは、リズムが出るという事です。

「ウッセー ウッセー ウッセー」みたいなw。

「ファンファンウィーヒッザステーッステーッ」てきなww。


「ん」「っ」「ー」は押韻では非常に便利で、響きが変わってきますので変化を付けられます。詩を書いてる人達はみんな知ってそうだけどね。



 韻とか音とかいろいろと偉そうな事を言ってまいりましたが、私がやっているのは、やはりあくまでも〝言葉あそび〟です。歌詞やラップではありません。

 〝おもしろい〟と思ってやっています。または言葉あそびとしての〝美しさ〟が欲しいです。

 〝詩〟と銘打つのにも少し違和感を持っています。作者としては〝小説〟だと本当は思っています。

 そもそも押韻詩の正確な定義を知りません(笑)。なんとなく使わせてもらっている状態です(笑)。


 ですので、面白い言葉を使いたいし、文章としての整合性や物語性を目指しています。作者の感覚としては言葉あそびをしている小説です。


 例えばこういうのも押韻詩と言えるでしょう。



 僕には無いんだ 存在感

 もっと欲しいんだ 安定感

 感じたいのは幸せの予感



 みたいなのは詩としてアリだと思いますけど、言葉遊びとしては、物足りないと思っちゃう。

 できれば〝属性〟が違う言葉でつなげたいという欲が私にはあります。意味が全然違う言葉とか、熟語でも音読みと訓読みとか、名詞だけじゃなく動詞や助詞・助動詞だったり、そういういろんな属性の言葉が重なると面白いです。


 じゃ、やってみよー!



 僕には無いんだ 存在感

 悩む時間 これじゃいかん

 蹴り飛ばした道路の空き缶


(楽しくなってきたwもうちょっと続けよう)


 カンカン鳴ってる踏切飛び越え


 …泣かんで…お()

 その瞬間――


 と、とりまここまで 続きは次巻



 楽しぃぃww。なんかね、「かん」の付く言葉が先に浮かんで、展開は言葉が導てる状態でした。そういうのも醍醐味です。

 あでも、時間と瞬間はかぶってますね(笑)。そういうの悔しい。



 あそうだ、基本的な話をしよう。

 押韻には「頭韻」「脚韻」という言葉があります。

 文と文の先頭の音を合わせるのが頭韻。末尾を合わせるのが脚韻です。それと末尾を次の文の先頭に使うのが返り韻とかループ韻とか言うらしいです。(伝統的な詩の用語と、現代的なラップの用語がこんがらがって私にはよく分かってはいません。)


 この中で、脚韻が飛び抜けて技術的に難しいです。ですが脚韻が最も〝キマってる〟感じがしますよね。

 ただそればっかりだと単調になるので、いろんなパターンを使えると飽きずに読めるのではないでしょうか。先ほども言いましたが、私はラップじゃないし定型詩でもないですので、そういうの気にせずいろんなパターンやってる感じだと思います。



 思い出しからこれも言う。

〝合いすぎる〟と気持ち悪いというのがあります。ダジャレの「アルミ缶にあるミカン」がそれかな。

 私の作品では、「もっ回~/がっかり/ピッカリ光る~」としていたのがあったんですが、合いすぎで気持ち悪かったんで、「がっかり/もっ回~/ピカッと光った~」に変えたんですよ。




 まとめに入りますが、今回は技術的な話をしすぎましたね(笑)。私の独りよがりになっていそうで恥ずかしいですが。こんな話って野暮だよねー、という気もすごくするし(笑)。


 でもですね。小説もそうですが、詩は特に、大事なのは結局〝パッション〟でしょ!

 腹から出て来た言葉を使う事が何より大事ですよね。


(おわり)



今9万字。。

あと1万字。パングラム218個分。

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ざまぁ企画
― 新着の感想 ―
[良い点] 人は投稿後に推敲能力が飛躍する、とはよく聞く話ですね。私も同じです。 属性を変えて韻を踏むのは、私も意識しているのですごく納得できました。 逆に合いすぎると気持ち悪いというのは意外だなあと…
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