パングラムとは
パングラムの章スタート!
パングラムというのは、キング・オブ・言葉あそび、だと私は勝手に思ってます。
だってさ! 全部の文字を使うんですよっ!
あ、ちょっと先走りました。ちゃんと説明しましょう。
パングラムは、全ての文字を使用して作った文章です。なおかつ、全ての文字をそれぞれ1個だけ使った文章を「完全パングラム」と呼びます。日本語の平仮名におけるパングラムの場合は、この完全パングラムの意味を指すことが一般的のようです。英語の場合は完全パングラムが非常に難しいので、同じ文字を複数個使って作るのが一般的だそうです。
この連載では主に、全ての平仮名を1個ずつ使った文章のことをパングラムと呼びます。
平仮名は「あ」~「ん」まで46文字あります。
◇平仮名46文字
あいうえお はひふへほ
かきくけこ まみむめも
さしすせそ や ゆ よ
たちつてと らりるれろ
なにぬねの わ をん
この46個の平仮名で文章を作ろうということです。パングラム作りに当たってのルールをまとめておきます。
◇パングラム作りのルール
・「あ」~「ん」までの平仮名をそれぞれ1個だけ使う。
・濁音、半濁音、小文字は元の文字と同一とみなす。
・カタカナの長音は母音とみなす。
例:ブッシャー ⇒ ふつしやあ
長々と説明してもつまんないですね。さっそく見て頂きましょう。
パングラムってのは、こういうものです。
『パングラムとは…』
46個の並べ替え。
気持ち折れさせ、泡ふくほどに無理。
手を引けぬね。マゾめいた病みパズル。
(よんしゆうろつこの ならへかえ
きもち おれさせ あわふくほとに むり
てを ひけぬね まそめいた やみはする)
※( )の中では元の平仮名の表記をしています。
難しいんですよ…、 パングラムって…。
なんで自由に楽しく小説書こうって人間がこんなガチガチの縛りプレイをやるんだって話ですよね。こんなの作ってる人は自虐趣味の変態だと、
思ってました。
でもね。やってみるとね。めちゃんこハマるの。
一度作り出したら朝までやっちゃいます。
46文字が、毎回違う表情を見せます。毎回新しい言葉との出会いがあって、発見があります。
発掘作業のように、言葉を探して、探して、ピカッと、
見つかるんです。
そしてバシッと文章にはまる。
まさにパズル。かつ文芸です。
私はそれをエンタメにまで引き上げたいなって思っています。
パングラムの魅力を知って下さい。
行きましょう。
ガンガンと、パングって参りましょう!