あい華、うえ助、おん蔵は仲がわるい
童話っぽくなりました。ほのぼのした感じで。
登場人物紹介
あい華:「あ段い段」しか話さない。かわいい。
うえ助:「う段え段」で言う。スケベ。うつけ。
おん蔵:「お段」と「ん」を、その、おん。よろ。
はじまり、はじまりー
『あい華、うえ助、おん蔵は仲がわるい』
あい華「はぁ……。あなた達には、愛がないわ」
うえ助「むっ、うるせえ。くずっ」
おん蔵「お? ん?」
あい華「さらに言い方がナマイキだわ」
うえ助「うるっせえ! てめえ許せねえぜ!」
おん蔵「ほぉほぉ」
あい華「あはは。いい気味」
うえ助「ぐ。すっっ……くせぇぜ、くせっ、
てめえ屁くせぇぜ?」
おん蔵「ん? お。ほんとほんと」
あい華「まあやだ! いやらしい!」
うえ助「う、くっせ! 出てけ出てけ。ケケケケ」
おん蔵「ほほほ。お外のほぉ、どおぞ。おほほほ」
あい華「ああヤカマシイ!ヤカマシイ!」
うえ助「てめ、うるせえ! せめて寝ててくれ」
おん蔵「そおよ、そおよ」
あい華「いやだわ! あたしヒマじゃないから!」
うえ助「ふふっ。目つむれ。すぐ眠れるぜ」
おん蔵「……ん……ん……んごぉぉぉ……んごぉぉ
ぉ……」
あい華「あは。あちらがイビキかいちゃいました」
うえ助「くっ。寝ねえでくれって! ねえ!」
おん蔵「……ん?……お? ここどこ?」
あい華「キキキ、バカみたぁい」
うえ助「ぐず。寝てねえで、ぶっつぶせって」
おん蔵「お、おおよ。ほ、炎よ……本物の炎よ……
炎よここぞ!」
あい華「ま……魔界の火だわ!」
うえ助「うへぇ! すげえ夢みてえ、ぶっつぶせ!」
おん蔵「そろそろ……この炎を、この炎を、
……おおおお!」
あい華「ヤバい!ヤバい!ヤバい!」
うえ助「むふふ、でけえ! ふへへへ!」
おん蔵「お………………お、重ぉ。炎、重ぉ、
降ろそ……。ほ。」
あい華「は?」
うえ助「へ?」
おん蔵「ほ。…………もぉよそ? 怒んのよそ?」
あい華「……」
うえ助「……」
おん蔵「友よ。怒んのよそ?」
あい華「あ、はぁ……わか、りました……」
うえ助「けっ……ゆ、許すぜ……」
おん蔵「おぉ。もぉ本物の友ぞ!」
あい華「なら今からは、マジなダチかしら」
うえ助「ふむ。連れでフレってね」
おん蔵「……ん……んごぉぉぉ……んごぉぉ
ぉ……」
あい華「おめえ! ここで寝るんでねえ!」
うえ助「あんたイビキ大きいんだよ!」
おん蔵「……がぁぁぁぐぅぅぅ……ぴぃすかぴ
ぃ……」
(おしまい)
使える段で、性格が勝手に決まっちゃいますね。
おもしろいですね。