洒落とは
洒落の章スタート!
「この企画がポシャれば、俺のクビが飛ぶんだぞ!」
社歴30年の課長が怒鳴ってる。なんかチョー怒ってる。ウケるww。
管理職って大変だな。顔が髑髏みたいじゃん。ウケるわww。
「あのな! 先方が謝礼を増やすと仰れば、まだ望みがあるんだ!」
うるさいなあ。早く終わんないかなあ。洒落でも考えとこ。
布団が負担だ。……まあまあw。
布団が太った。……おもろww。
布団が吹っ飛んだ。んーいまいち。
布団がふと、ふーっと、太った。……クソワロスwww。
「おいっ! 聞いてんのか!」
「あ……、あ、はい。良いの思いつきました」
「なんだ」
「えっと。布団が、ふふっと、ふふふっと、太ったど」
「お前……お前ってやつは……やれば出来るじゃないか!」
「あ、あざす」
「よし! これで先方の機嫌が直るに違いない!さっそく行ってこい!」
「ういーす。んじゃ行ってきやーす」
「おう! 気をつけてな。これで一件落着、さて、わしゃ例の件に取り掛かろう」
・・・・・
おわり
思ったより長くなっちゃいました。
ごめんなさい。
もっとサラッとやるつもりだったんですが。楽しくなっちゃって。汗汗
はい。
この章は洒落です。
これも説明不要ですね。同じ音や似たような音で、別の言葉にする言葉あそびです。ダジャレとかオヤジギャグなんて言い方もしますよね。
でもやっぱり〝洒落〟という言い方が私は好きですね。粋な感じがするじゃないですか。落語家さんがよく言う「囲いが出来たんだってな」「へえ」(塀)なんていう決まり文句は、何度でも聞けますよね。
洒落ってとても文化的なものだと思います。
似たような言葉に〝韻〟があります。韻は主に、母音を合わせる意味で使われますね。〝洒落〟は同音異義の意味で主に使われる言葉です。あと文の区切り位置を変えて別の意味になる〝ぎなた読み〟という言葉もあります。
この章ではそれら全てを扱います。同音でも母音合わせでも区切り変えでも、洒落で良いと個人的には思っていますけど。意味よりも音に注目する場合は韻、語よりも文に、音よりも字に注目する場合はぎなた読み、その中心に洒落がある。こういう意味合いなのではないでしょうか。
いずれにしましても、音・字・語意・文意、それら全部同時に私は楽しんでいます。
そんなわけで、
私も、粋で格好いい、まさに洒落た作品を作ろうと、挑戦してみました。
どうか、楽しんでいってくだシャレ。