〝言葉あそび〟は〝 言葉さがし〟
言葉あそび作品を作っていると、これは言葉〝探し〟だなと、よく思います。
どこかに隠れている言葉を探す。もしくはどこか遠くにあるまだ知らない言葉を探しに行く。
目を凝らして、手さぐりで、探すような感覚です。
面白い言葉はないかなあ。ぴったりな言葉はないかなあ。
そして、見つかるんです。
あった! これは面白い! ピタッとはまった!
こういう快感が言葉あそびを作る私の楽しみです。
あらためまして。こんにちは!
ようこそいらっしゃいました!
どうか、言葉あそびの世界を私と一緒に楽しんでいってくださいませ。
この連載は言葉あそびを題材にした短編小説集です。1ページ完結ですので、お好きな項目を開いてみてほしいです。
いろんな種類の言葉あそびを題材に小説を作っています。小説、物語として楽しんで頂ける作品を目指しておりまして、他にも言葉それ自体を深く追求した作品などがあります。
この連載で扱った代表的な言葉あそびをまとめておきます。
しりとり―――前の言葉/文の末尾から始める言葉/文。
洒落―――――似た、または同じ音の言葉/文。
リポグラム――特定の文字を使わない文。
パングラム――全ての文字を1個ずつ使った文。
アナグラム――文字を並び替えて出来る別の文。
回文―――――逆から読んでも同じ文。
縦読み、あいうえお作文、その他諸々…。
言葉あそびの短編集なのですが、連載のタイトルには「言葉さがし」とつけました。私にとっては言葉を探す感覚なのです。
例えばパングラムですと、散らばった文字を眺めながら、文字と文字をあれこれ繋げてみながら言葉にならないかなと、言葉を探すんです。
リポグラムなら、使えない言葉の言い換えの言葉を探すんです。この場合はすごく類語辞典をつかって探してます。
言葉あそびは文字あそびでもありますね。
言葉を分解したときの原子としての文字があります。言葉あそびは一旦文字に注目する行為だと思います。文字と文字がつながった途端に、意味を持った言葉が現れます。その瞬間に言葉の魅力に触れたようなきなるのです。
字・音・意味として出来上がる言葉。そして言葉と言葉がつながって文になる。
言葉の魅力を感じて頂けたらとても幸いです。
ぜひ、「この言葉おもしろいやんッ!」という言葉を見つけて欲しいです。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
あ、ちなみにタイトルの「愛 飢夫」は初めてパングラムを作った時に無理やり捻り出したキャラクターです。おいおい出てきます。
作品紹介をはさんで、しりとり編からスタートです!