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エピローグ② ~ルーナ~

「……アマネ様」

「あはは。ごめん、ね? ルーナ。私、ずっと貴方達を、貴方達の世界……国を騒がせてただけみたいで」


 予言の聖女、アマネ・キミツカ様。

 今日は……彼女とのお別れの日になります。


 あの邪神事件から1週間が経ちました。

 アマネ様は、救い出された当初、やつれて居ましたが……私の天与の補助もあって何とか以前のように元気に回復してくれたところです。



 私、ルーナ・ラトビア・メテリア・リュミエットは、彼女がこの世界に訪れてから大きく人生を変えました。


 クリスティナ様のように違う時間、違う可能性の世界を視る事の出来ない私にとって、予言の聖女様は間違いなく……私を救ってくれた人になります。


 私を理不尽に手に入れようとする隣領の子爵令息から、彼女の予言を受けてやってきたレヴァン様に救われました。


 それから聖女であったアマネ様の話し相手として王宮に上がって匿われ、『聖守護』の天与を授かります。


 彼女の語る本当の運命、というものが実際にあったのかは定かではありません。

 クリスティナ様でさえ、それを否定も肯定もしない様子でしたから。


 アマネ様は色々な話をしてくださいました。

 この世界の事、というよりも、私に待ち受ける運命について。


 予言通りに天与を授かった私にとって、彼女の言葉は無視できないものでした。

 ただ、既に侯爵令嬢の婚約者が居る王太子殿下に見初められる……などと聞いても、本当に謹んで辞退いたします、としか言えませんでしたね。


 それを言うと、アマネ様は驚いたり、焦ったりしていました。


『あれ? フラグ立ってない? 壊した? なんで? あれ?』と。



 ……言葉の意味を正確に理解はしていませんが、どうも私はその時点でレヴァン様に惹かれ、レヴァン様も私に惹かれる運命だった、というのです。

 あの段階では、まったくそんな事のなかった私達が、です。


 いくら予言の聖女と言えど、そう言われても……ですよね?

 あの頃の私は、ただの男爵令嬢でしたし。


 たしかに天与は授かりましたけれど、ね。

 レヴァン様のお気持ちも、婚約者であったクリスティナ様から離れてなどいませんでした。


 ……そんな私達が。


「ルーナ。ここにはアマネを糾弾する者は居ない。別れを惜しむ事をはばかる必要はないんだよ」

「レヴァン様……」


 今は、たしかに婚約者として隣に立ち、支え合おうとしています。


 運命……、というものはあるのでしょうか。

 クリスティナ様が、ああいう人でなければ罪の意識の方が勝っていたように感じます。


 いえ、本当に。

 現実のクリスティナ様にレヴァン様の事を『申し訳ない』とか言っても、何の意味もありませんからね。


『えっ。今更、王妃とか、女王とか無理だし……。嫌よ? あと、エルトと別れる気もないわ』って返されるでしょう。


 返されました。


 何ひとつ引き摺っていないのですよね。

 そもそも王都に初めに帰ってくる前から全然。


 社交界ではまだ何か言われるかもしれませんが……。

 とはいえ、誰の目から見ても王都を邪神から救って見せ、しかも三女神に寵愛されていると示したのはクリスティナ様なので。


 その彼女を指して、レヴァン様との仲云々を言う人は……居ませんね。きっと。

 女神の現し身そのもの。とまで言われていますから。



 また邪神事件より前の隣領の子息達が起こした事件とその解決もあり、私の実家であるラトビア家は『伯爵』へと陞爵されました。


 父はラトビア伯爵。私は伯爵令嬢。

 ……それだけでも慣れるのに時間の掛かる身分です。


 その上で。


 私は、正式な形でレヴァン殿下の婚約者となりました。


 王子の配偶者となれるのは伯爵位以上の家格が必要になります。

 前までは私が高位貴族の養子になる案を考えられていましたが……、ラトビアが伯爵家になった事により解決。


 隣の領主であったディグル子爵は問題を起こし、爵位を返上しまして、領地ごとラトビアと併合された形です。

 爵位、領地、それに人材、資金。

 たくさんのものが与えられ、揃ったラトビア家は中々どうして躍進している……ようですね。


 また家に帰って確認したいですが、今の私は絶賛、王妃教育を受けている最中。

 なかなか多忙な日々になっています。




「……クリスティナ、様」

「ん?」


 現実に意識を戻しました。


 アマネ様が故郷に帰る為には、彼女がこの世界に現れた場所。

 最後の決戦の地でもあった王宮の泉に開いた『道』を通る必要があります。


 クリスティナ様が、あの戦いで三女神の権能を授かり、邪神のエネルギーを利用して開き、繋げた異世界への『道』……。


 今日まで王家の騎士達に厳重に管理され、誰も近付かなかった場所。



 空には、たしかに穴が開いています。

 ただし、それは禍々しくはなく。

 天与に似た光に守られ、虹色の光の渦が中を満たしている……そんな不思議で幻想的な光景となっていました。


 あの道を通ればアマネ様の世界に行けるのでしょうか?

 興味は……ありますけれど。

 きっと行けば戻ってこれませんから。


 戻って来れない。

 つまりは……アマネ様があの道を通って帰れば、もう二度と会う事はありません。



「なによ、アマネ」


『道』の強度を確かめ、ルーディナ様と一緒に維持していたクリスティナ様にアマネ様は話し掛けました。

 以前のような軽口ではなく、敬意を払って。


「その。色々と……ごめんなさい!」

「んー?」


 頭を下げるアマネ様に首を傾げるクリスティナ様。


「いいわよ、もう。アンタの得ていた知識も、かなり邪教に歪められてたんだから。連中は私を貶めたかったのだもの」

「うん……はい。その。話してみれば、全然……違う人なのに。そういう事に思い至らなくて」

「ま、そういうものよね。あの予言の世界だと、私以外の人も全然違ったし」

「うん……。……あのね、クリスティナ、様」

「なぁに?」


 クリスティナ様に怒りの感情はまるでありません。

 苛烈な方ではありますが、穏やかな態度でアマネ様に接してくださいました。


 何よりアマネ様が帰る道を用意してくださったのは、他ならないクリスティナ様。


「……もっと、貴方と話がしたかったな、私」

「私と?」

「うん……。ルーナだけじゃなくて。考えてみれば貴方だって、あのクリスティナではあって。つまり私にとっては、憧れの一人でもあったんだから……」

「……あー」


 そうなのでしょうか。

 そんな風に聞いた事はありませんでした。


「ルーナ様も、私も、エルトも、レヴァン殿下も。ルーディナ様も、ラーライラもセシリアも。アマネ、貴方にとっては全員が憧れの世界に立つ人達……ってワケよね」

「うん……」


 私は首を傾げます。

 身分、立場、そういう憧れとは別の? 感情なのでしょう。


「話と言えば気になっていたんだけど」

「うん。なぁに?」


「私も『予言』の天与で色々と貴方の見ていた予言書の世界を知ったんだけどね? だけど、全然、アルフィナの話が出てこなかったのよね。それに『怪力』の天与の事も。

 あっちの私には終始、『毒薔薇』の天与しか授かっていなかったわ。

 でも、アマネ。貴方は私の『怪力』の天与にすぐに思い至っていたじゃない。

 それがどういう事なのかな、ってね。気になっていたのよ」


「あ、ああー……それは」


 そう言えばそうですよね。

 最初の時。私の結界を破ってみせたクリスティナ様に、アマネ様は気付いていらっしゃいました。



「その。この世界の……当人? 達に言うのは変な事だけど。私にとってはゲームのクリアっていう終わり、区切りがあるの」

「区切り」

「うん。ルーナが攻略キャラ……ええと。沢山? 男性と、」

「アマネ様! その言い方はとても私の外聞が悪いので!」

「あ、うん」


 はい。アマネ様の言い分だと私が……その。ねぇ?

 とてもレヴァン様の婚約者としては、本当に止めて欲しい言い方になってしまいますので。


「まぁ、だいたい分かるわよ? ルーナ様がカイルとくっ付いたりする場合があるんでしょ。他にも」

「そ、そうなのよ」

「クリスティナ様!」

「……私もルーナ様の事、言えないからねー」


 何がでしょうか!?

 あと、正直に言いまして現実の私達ですと、そこまで私は男性達に好意を向けられてはいません!


「アレよね。エンディングに到達するのよね。そういうのは分かるわよ、私」

「あ、そこまで分かるのね……。うん。そのエンディングをね。全部、回収するの」

「回収? 回収……。回収……? 全部……。何回、私、死ぬのかしら……」

「あ。ああ、えっと、うん。その貴方は悪役だったから……」


 何の会話なのでしょうね。これは。

 アマネ様とクリスティナ様にしか分からない話です。


 そういう意味では、やはりお2人はもっと早くに話をしていれば良かったのかもしれません。


「そうしたら隠し要素が解放されるの」

「隠し要素? …………ルーディナ様とユリアン公子、ルフィス公爵家のこと?」

「あ! それも隠しではあるんだけど、そっちはまだ本編で……」

「うーん?」

「その。ユリアンルートもクリアするの。ルーディナ……様とも仲良くなって。バッドエンドも全部、回収して……テキストも100%既読に……」


 さらっと流しましたが、バッドエンドとは?

 その事についての話を残しておいて欲しいところです。


 いえ、頼り切るのはいけない知識だと分かっているのですけどね。



「とにかく本編で出来る事をすべてやり遂げるの。そうしたらね。クリスティナ……貴方のシナリオが解放されるのよ」

「私の?」


「うん。それが……隠し要素。貴方……、悪役令嬢のクリスティナをプレイアブルキャラにした、無双モードが始まるわ。敵対するのはモンスター達も居るけれど、本編の名ありキャラクター達も出てくるの。敵としてね。

 それでレベル式っていうか、パラメータアップ式でね。

 やり込み要素っていうか……『カンスト』まで育成させる事が出来るのよ」


「カン、スト?」


 これには私達だけでなくクリスティナ様も首を傾げました。


「カウンターストップ。つまりパラメータが表示される限界値まで鍛え上げた状態。……内部データは、もっと上っていう話も聞いたけど、表示上は限界まで。

 そこまで行けば、どんな敵でもワンパン……ええと。パンチ1発でどんな敵も倒せて、障害物も一撃粉砕! っていう所まで鍛え上げる事が出来るのよ。『悪役令嬢クリスティナ』を。

 貴方……彼女は、ゲーム設定上、最強だから……」


 ……それは今のご本人もそうでは?

 やはり予言書なのでしょうか。


「つまり、アマネ。貴方が、私を? 育てていたという事? ルーナ様じゃなく?」



「まぁ、そのゲーム終了後のやり込み要素で……。テキストタイプのゲームだし、今の時代は攻略情報もあるから、全クリぐらいは誰でも出来て……それでも面倒だけど。

 私は、その。そういうの好きだから……ね。

 隠しルートクリアの、更に隠し要素の、隠し要素クリアを超えて、さらにやり込み要素の、しかもカンストまで育てる……っていうのは、あんまり誰も……流石にしないかな。


 どれだけ言っても本編は乙女ゲームなんだし。

 そこまで行くと何のゲームやってるの、イケメン達も関係ないじゃない? って話になるし。

 ルーナも本編データのまま敵になるし……。


 だから。……だから『カンスト』までクリスティナを育てたの。プレイヤーの中でもあんまり居ないと思う。私ぐらい? それは言い過ぎかな……」



「……ふぅん?」


 クリスティナ様は、今のお話を理解できるのでしょうか?

 私には何が何やら。



「そういう貴方だから。この世界に呼ばれたのかもしれないわね、アマネ」

「え?」


「……貴方を罠に嵌めた、その予言書。それは邪神の力だけは成立してなかったわ。少なからず女神の力も借りて、奪っての計画だった。

 私の予言の天与のように。プラスの要素と、マイナスの要素がどちらもあったの。

 両方の思惑が同時に混ざった計画で『召喚』だったのよ。


 ──だから」



 クリスティナ様は、アマネ様の前に右手を伸ばし、拳を握り締めました。

 そして天与の光を纏います。



「私を悪役と見做しながらも……私を強く育てた。そんな貴方だからこそ、邪神と女神、双方の思惑を乗せた存在として、この世界に来る事が出来たのよ。

 邪神がもたらす多くの理不尽を退け、解決してきたこの天与は……貴方が育て、私に託したようなもの。


 だから、アマネ。あんたはリュミエールに災厄だけを招き入れたんじゃない。

 今まで、そしてこれからも多くの人々を救う力を……私に与えてくれたのよ。


 この天与は、きっと毒薔薇よりも私を、私らしく生きさせ、幸福にしてくれる天与だった。

 転生者に囚われた子達だって救う事が出来たわ。


 ……ふふ。だからね。


 誇りに思いなさい、君柄(きみつか)天音(あまね)

 貴方がしてきた事も、貴方がこの世界に来た事も……ちゃんと良い意味があったって事。


 少なくとも……貴方は、私を幸福にしたのだから」



「…………!」


 アマネ様は目を見開き、優しく微笑むクリスティナ様を見つめました。


「ふふ。ありがとう、アマネ。私をそこまで育ててくれて。助かったわよ」

「あ……、ぅ。うぅ……クリスティナ……様!」


「呼び捨てで構わないわ! あんた、この国の初めの聖女だからね! 悪女の私に敬語を使ってるのとか変な気分じゃない! フフン!」

「うぅぅ、クリスティナぁ……! やっぱり、だいたい悪役令嬢って良い人キャラ……! 定番だったのに……!」

「何それ?」


 また何か気になる事を言っていますが……。



「アマネ様。泣かないで。もうすぐお父様や、お母様に再会できるのでしょう? 笑顔でお会いしてください」

「ルーナ……! ルーナも、本当に良い人……! ヒロインなのに性格もちゃんと良くて! 悪役令嬢が良い人の時のヒロインとかアレな可能性高いのに……!」


 ヒロインなのに、とは?

 ヒロインだから、ではなく?


 いえ、アマネ様の言葉をいちいち気にしていては仕方ありませんので流しましょう。はい。



「じゃあね。そろそろ行きなさい、アマネ。あの『道』を保たせてるのは、私じゃなくて女神様の好意ってものなんだから」

「うん……。ルーナ、それにレヴァン……殿下。今までありがとうございました」


 私の隣に立っているレヴァン様に、アマネ様は頭を下げます。


「……ああ。予言の聖女、アマネ。君の事を僕達は忘れる事はない。どうか故郷でも元気で」

「はい……」

「アマネ様。私は……とても楽しかったですよ。同じ世代の、友人が出来て。運命が如何様なものであれ……私は、ずっと貴方に感謝していたのです」


「ルーナ……うん。うん……。レヴァン……殿下と、いつまでも仲良くね? ヒロインが王子様と結ばれてハッピーエンドなんて……王道なんだから!」

「はい。物語が終わった先まで、ずっと。貴方に誓います」


 誰よりも多くアマネ様と言葉を交わした私達が、最後の挨拶を終えます。


「じゃあ、乗りなさいな。アマネ」

「う、うん……。ど、ドラゴンに乗るのね……すっごいファンタジー体験」


 異世界への道は、今は王宮の泉の真上にあります。

 空を飛ぶか、塔でも立てなければ近付けない高さに。


 天へと続く道のように。


 白銀の竜の背にクリスティナ様が乗り、アマネ様の手を取って引き上げました。



「ゲンダイに帰ったらご両親と仲良くね。心配してるわよ」

「ん……。あ、クリスティナ」

「なぁに?」

「私の国、ゲンダイって名前じゃないの。……日本(ニホン)って、そう言うんだよ」

「え、そうなの?」

「うん……。ずっと勘違いされてたから、ね。でも日本をゲンダイって言うのが、クリスティナが私とは違うんだって気付けた理由でもあるから」


「ふぅん? ニホン……変な名前」

「ええ……?」


 クリスティナ様は……本当に。


「うん。とにかく。また、日本の景色を夢で視る事があったなら……良いものを視て、ね」

「ええ。幸せに暮らしなさいな、アマネ。きっと視えるとしたら貴方が、そんな風に生きている未来の景色でしょうから」

「…………うん!」


 聖女と呼ばれた彼女と、悪女と呼ばれた彼女。

 その2人はああして手を取り合い、笑い合います。


 ……きっと、それは素敵なお別れなのでしょう。



「じゃあ」

「うん」

「覚悟しなさいよ?」

「うん……うん?」


 覚悟?


「私もクインも、そっちに行くつもりないからねー。『道』は空のド真ん中だし」

「えっ、何?」

「つまり巻き込まれたくないから、近付きたくないのよね、あの道に。ねぇ、クイン」

『キュルァア!』


 おや? どういう事でしょうか。



「だから」

「えっ」


 ……薔薇の蔓がアマネ様の身体を包みました?

 そして、丈夫に縫われたアマネ様の上着の胸倉を、クリスティナ様が片手で掴みます?


「──あの空の穴の中に、あんたをぶん投げるわッ!」

「えっ!?」


「──フンッ!!」

「きゃっ、きゃああああああ!?」


 本当に投げました!

 アマネ様の身体が空中に放り出され、そして異界の穴……『道』の中へ吸い込まれていきます!



「クリスティナぁあああああ!!」

「さよーならー! 元気でねー!!」


 満面の笑顔でアマネ様に手を振るクリスティナ様。

 彼女を飲み込んだ異界の穴は、光と共に閉ざされていきます。

 当然ですが、アマネ様の姿も消えてしまいました。


「……ぁあ……、もう」

「は、はは……。色々と湿っぽい空気が台無しだな……」


 クリスティナ様は、本当に最後までクリスティナ様なのでした。




 そうして。

 予言の聖女アマネ様とお別れした私は、王太子レヴァン殿下の婚約者として、王妃教育に臨む日々を送りました。

 ラトビア領だけでなく、王国を彼と巡り、貴族達と話を重ねます。


 ディートリヒ国王陛下やアンネマリー王妃にも、私達の仲は祝福されるようになり……。



「──ルーナ。君と一緒に過ごせる事を、とても幸運に思うよ」

「……はい。ありがとうございます、レヴァン様。その……わ、私も……」


 出逢いの仕方や、お互いに向き合っていなかった気持ちも、日々を重ねるほどに変化していき。


 今では彼から向けられる愛の言葉を、私はとても嬉しく感じるようになりました。

 私だけでなく、彼の気持ちも、きっと変わっていて……。


 まだまだ私達が結ばれる日は先になるけれど……レヴァン様と共になら、きっと歩いていけるでしょう。


 金色の髪と、瞳を持つ、私の王子様。

 彼の手を取りながら……また私は新しい未来へと歩んでいくのでした。


次話が最終回です。

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