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第六十話 デーブンさんのダンジョン説明

久しぶりの再会を懐かしみ、お互いにこれまでの事を語り合った後、ラウールはダンジョンについてフルートさん聞いてみた。



「おい!俺が教えてやるよ!何て言ったって【放浪の羊】の情報通は俺だからな!だてに荷物運びや道具を使ってみんなをフォローしてないぜ。俺は情報集めもうまいんだぜ!」



そうデーブンさんが言い、フルートさんに口を開かせなかった。



【ダンジョンとは】


見た目はただの洞窟の入り口のように見える。


中に入ると、外の環境とは全く別の空間につながっている。


別の空間は、まだ解明されていない空間。


おそらくは異空間と呼ばれるもの。


しかし、森だったり、塔だったり、草原だったりと階層によって姿を変えるダンジョンもある。


見た目は高さがない作りの洞窟タイプのダンジョンでも、上に登って攻略していく構造のものもある。


魔物が出現する。そして魔物は生命力がなくなり、ある程度時間がたつと、ダンジョンに飲み込まれる。


魔物を討伐後、解体し素材にして持ち運んでいる物はなくならない。


魔物全部を運ぶためにはマジックボックスなど、空間の魔法がかかっているものでしか運べない。


魔石は、魔物がダンジョンに飲み込まれた後は地面に残る。


ダンジョンにはいろいろな罠があり、中には状態異常や呪いが付くものもある。


ダンジョン特有のアイテムを手に入れることが出来る。


魔物が持っていた武器はダンジョンに吸収されない。


魔物が持っているアイテム以外は、宝箱からだけ手に入れることが出来る。


宝箱はダンジョンのどこかにある物と、ボス部屋と言われる部屋の魔物を討伐すると出現する物がある。


難しい状況で出現した宝箱の方が、良いものが出る。


開ける人によっても、中身が変わる可能性があると考えられている。


どの程度の広さがあるのかは、ダンジョンによって違う。


ダンジョンが変化する時もあるが、予想はできない。


ダンジョンによって、入り口に戻ることが出来る魔法陣が置かれている場所もある。


ダンジョンの最後は行き止まりで、魔法陣があり、入り口に戻ることが出来る。


ダンジョンの最後の部屋は、必ずボスがいる。ボスはそのダンジョンに出現する魔物の中で、一番強い。


一度発生したダンジョンが、人の手でなくなったことはない。


条件はわかっていないが、ダンジョンがただの穴に戻ることがある。



「ん~大体そんな感じだな。あとは、自分達にあったダンジョンで戦闘力を上げたり、魔物の素材を集めたりすることで依頼を達成している感じかな。どうだ?わかったかラウール?」


どや顔デーブンさんだ。



「大体わかりましたよデーブンさん。それでですけど、僕達にとって初めてなのが罠なんです。デーブンさんたちはどうやって見極めてるんですか?」



「それはだな………………勘だ!!」



そう言って僕を指さした。



「勘!?」



「それは嘘だ。本当は魔力を使う。」



「嘘…………そして魔力?」



「そうだ。そしてこれはニックから教えてもらおう。頼んだぞニック。」



なぜかリーダーでないのにリーダー風なデーブンだ。


そして、一緒のテーブルにいたニックがラウールに説明をし始めた。



「罠はね、気配を探るのと似た感じなんだ。気配を探るときって、魔力を混ぜたほうが分かりやすいだろ。だから、ダンジョンの壁や床に魔力を込めた気配察知をして歩くと、なんとなく違和感があってわかるんだ。」



「へ~そうなんですね。じゃあ、宝箱に罠があったりしても?」



「宝箱についてはそれだけだとわからないよ。宝箱の場合は、僕達は罠回避が出来ない。だから開けてすぐに、できるだけ離れたり防御してるんだ。盾とかも上手く使ってね。」



思ったより力技だ。これは僕のスキルに期待しよう。



「ありがとう。なんとなくわかったよ。」



「どうだ!うちのニックもすごいだろ!」



デーブンさんがまた話の主役に躍り出た。



「そうですね……。」



それからはまたみんなで話をして親交を深めた。


しばらくは【放浪の羊】もクライスの街に滞在していると言うから、何かあったら頼ろうと思う。



~~~~~



寝る時間が近くなった時、二人はラウールの部屋にいた。



「色々聞けたし、まずは簡単そうなダンジョンに行ってみる?」



「そうね、出来るだけ簡単で、雰囲気を感じることが出来るところを冒険者ギルドで聞いてみましょ。」



「じゃあ決まりだね。明日は朝から冒険者ギルドに行ってみよう!」



そう二人で話し合った。冒険者ギルドでは噂をされていても無視をすることを決めて。


そして、パーティー名はもう少し考える事にして。



「「おやすみ!」」




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